Macintosh 雑記帳（バックナンバー）

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初心忘れるべからず

• ある人の話を聞く機会があり、そこでこの言葉を思い出した。確かに、同じことを長く続けていると初心を忘れてしまう。私も例外ではない。このページも元々は1997年12月当時にMacintoshコミュニティに不足していたハードウェアに関わるパワーアップ情報を公開するためのものだった。ページタイトルも「Macintosh Centris 650 Power Up」というそのままなものだった。
• ただ、私は半田ごてを使った「改造」を好まず、初心者にもできるようなパワーアップを中心にしており、また、ハードウェア収集家でもないのでネタには限りがあった。また、メインマシンがMacintosh Centris 650からPower Macintosh G3 DT 266に変わったこともあった。そして、初心が忘れられていった。
• ページは発展続けるべきであり、コンテンツの幅が広がっていくのは当然ではある。しかし、その中に初心は根強く残っているべきだった。最近の私のページの中には簡単なパワーアップ記事がほとんどない。初心を忘れてしまっていたのである。
• ここらで初心にかえり、初心者でも簡単に行えるパワーアップを話題にしたコンテンツを増やしていこうと思う。私のPower Macintosh G3 DT 266も購入から1年半経過し、アップルの保証も切れている。いや、もともと並行輸入の英語版だったのでショップ保証しかなかったわけだが……
• 次のようなコンテンツを予定している。
  • RAM増設（Power Macintosh G3 DT 266）
  • VRAM増設（Power Macintosh G3 DT 266）
  • USBカード増設（Power Macintosh G3 DT 266）
  • HDD増設（Power Macintosh G3 DT 266）
  • シリアルポート復活（Power Macintosh G3 DT 266）
  • ロジックボード交換（Macintosh Centris 650）
• 実施済みのものがほとんどだが未実施のものもある。また、どちらにしてもコンテンツ製作のためには再度写真撮影などを行わなければならない。そのためすぐに公開というわけにはいかない。気長にやっていきたいと思う。

今さらながらMac World Wxpo Tokyo Report（その２）〜（その６）

マスコミをむやみに信じてはいけない

• 当たり前の事なのだが、もう一度書いてみたい。小渕前首相が亡くなったことでの大マスコミの反応は何なのだろう。小渕前首相が元気な頃は袋だたきにしておいて、いざ亡くなったら手の平を返したように「惜しい人を亡くした」のオンパレードだ。彼らにはポリシーもプライドもないのだろう。情けない限りだ。少なくとも私の知る限りはであるが、小渕さんが元気な頃に誉めまくったマスコミもいなければ、亡くなった後にボロクソにけなしたマスコミもいないようだ。
• 人が生きている時と亡くなった後で評価が変わるのはおかしな話だ。相も変わらず日本の政治が腐っているのは万人の認めるところだろう。利権目当ての政治家ばかりが集まり、外交もまともにできず、危機管理もままならない。養老院化している国会には妖怪まで徘徊している。国民を守ることもできない政府のトップを誰が誉めるのだろうか。事実、森新首相はあまり評判が良くないようだ。
• まあ、政治の話を書いても仕方がないし、そのつもりで書いてきたわけではない。今回のケースは「死者をむち打たない」という日本の悪しき伝統が原因で起こった珍事だが、外的要因で評価が逆転することは珍しいことではない。大マスコミに限らずMacintosh情報誌でもありえることなのだ。パソコン業界の勢力地図にも影響を受けるだろうし、広告主であるスポンサー企業の影響も受けるだろう。
• また、日本人はマスコミに限らず、他と違うことをすることを極端に恐れる。例えば、「村八分」という習慣を平気で行ってきたし、「いじめ」を見て見ぬ振りをするのもそうだ。今回のマスコミの論調も全て右に習えである。そう、我々は何が正しくて何が間違っているのかを見極める目を持つことが必要なのだ。しかし、それは簡単なことではない。日本の評論家はダメなのはそれができないからだ。無条件に誉めまくる「御用評論家」と何でも批判する「エセ評論家」ばかりしかいないように思えてならない。評論を職業にしているものにできないことをどうやったらできるようになるのだろう。私は2つ方法があると思っている。
• 1つは情報量を増やすことだ。多くの情報ソースを絶えず比較することが大切だ。そうすれば微妙な違いから真実を見つけだすことができる。ただ、横並びの情報をいくら集めても仕方がない。そのための切り札はインターネットだ。インターネットでは誰もが自由に自分の考えを述べている。それらは千差万別だがそれゆえに真実を見い出す助けになるのだ。さまざまな情報から総合的に判断することが必要なのだ。
• もう1つは自分の考えをまとめる訓練をすることである。情報を選択して自分なりの考えをまとめあげる訓練をし経験をつむことである。そうすれば自分なりの考えを持つことができるようになってくる。これは決してオリジナルではないかもしれない。多くの人々考えを取捨選択したものに過ぎないかも知れない。しかし、それを取捨選択したのは自分自身なのだ。そんなに天才はいないものだ。いきなりオリジナルな素晴らしい考えが浮かぶわけではない。私はそれで良いと思っている。

Microsoft分割？

• 相変わらず多忙な日々を過ごしているためページの更新がままなりません。もう5月を迎えるというのに未だにMacWorld Expo Tokyo 2000のレポートがアップできていません。日々少しづつ書き足してはいるのですが、書けば書くほど泥沼にはまっております。膨大なテキストを打ち込んでも終わりが見えてきません。まだ基調講演の部分が終わっていないのですから。単にレポートいうより自分の感想をまとめているうちに膨らみ過ぎてしまいました。もはや公開する意味もなく、完全な忘備録となっています。さてさて公開する日はくるのでしょうか。（笑）
• さて、本題。米国のアンチトラスト法（独占禁止法）の裁判でMicrosoftを2つに分割する提案が提出された。もちろん、Microsoftは控訴するだろうから簡単に決着はつかないと思われる。しかし、日本のようにだらだら長期戦になることもないはずで、それほど遠くない将来に結論が出るだろう。
• ただ、Microsoftは悪なのだろうか。もちろん、Internet ExplorerやOfficeの抱き合わせ販売は許されることではない。しかし、それがMicrosoftを2つに分割するほどの重大な犯罪とも思えない。確かにMicrosoftは巨大な力を持っている。しかし、それはMicrosoftが築き上げたものではないのか。もちろん、マーケティングを巧妙に行いライバルを出し抜いたり、抱き合わせ販売などを行いシェアを広げてきたのは問題ではあるのだが。
• 何が書きたいかというと、「ライバル達は何をしていたのか」ということだ。Windows95が登場するまでアップルは何か対抗策を講じただろうか。Windows3.1をバカにして相手にしなかっただけではないか。それどころか自ら破滅の道を歩んだのだ。Windows95はMac OS 7.x（漢字Talk7）より安定していた。全てにおいて凌駕していたわけではないが、優れたOSであったのだ。IBMのOS/2はどうだろう。DOSの次のOSという、Operation System 2という名前が示す通り、MS-DOSの後継OSのはずだった。Microsoftの離反という事態が生じたとはいえ、あまりにも簡単に失速し過ぎたのではないだろうか。
• オフィスアプリケーションではどうだろう。私はMicrosoft Excel.4の愛用者だ。Mac OS 8.6Jでも問題なく動作してくれる素晴らしいアプリケーションだ。だが、Excel以外に表計算ソフトがあるだろうか。あるいは、Wordはどうだろう。お世辞にも出来の良いソフトとは言えないにも関わらずライバルのアプリケーションソフトが売れないのは何故だろう。PowerPointは……。やめておこう。Microsoft社のアプリケーションソフトウェアのうちで私が評価しているのはExcelだけだ。しかし、Microsoft Officeは飛ぶように売れている。
• 確かに、OSとアプリケーションを両方開発している企業は有利ではある。しかし、それだけの開発費用をかけ、多くの開発者が努力をしているのだ。利益を受けるのは当然だと言える。ライバルは悔しがり、妬む前に自ら互換OSを開発すれば良かった。それを行わずにMicrosoft Windowsという土俵に上がった段階で彼らは戦略的敗北をしていたのだ。
• 何故こんなことを書いたかというと、たぶんMacintoshコミュニティはMicrosoftの分割提案に喝采をあげると思ったからだ。だが、これをアップルに代えて考えてみて欲しい。もし、Mac OS Xが大ヒットしてアップルがパソコン業界で大きな力をもったとしたら、分割されるのだろうか。そんなことは起こらないなどと言わずに考えてみて欲しい。アプリケーション部門こそ弱体化してしまっているが、Macintoshというハードウェアを「独占」的に製造しているのだ。OS部門とハードウェア部門に分割するように提案される可能性は大きいだろう。それは当然のことなのだろうか。

Photo Expo Tokyo 2000レポート