Mac World Expo Tokyo '99 Report (4)
Page Edit 1999/03/02-07
このページには Mac World Expo Tokyo '99 についての個人的なレポートを掲載しています。
この情報はあくまでも私個人の感じたレポートです。これが絶対正しいとは限りません。みなさん個人の価値観で判断して下さい。特に極秘情報などは書きません。(知りません。(^^;))公開された情報だけです。
また、ほめたり、苦言を呈したりしていますが、何ら利害関係はありません。ただ、少しでも良くなって欲しいと期待しているだけです。
オフィシャルイベントについて
- 今回から Mac World Expo Tokyo に「毎日コミュニケーションズ」が参画しています。これは Mac World Japan 誌が廃刊になり、オフィシャル誌スポンサーの枠が空いたためです。昨年と主催社を比較してみましょう。
- 1998年:IDGワールドエキスポジャパン、Mac ワールド・コミュニケーションズ・ジャパン、日本工業新聞社、ニッポン放送、産経新聞社、フジテレビジョン
- 1999年:IDGワールドエキスポジャパン、日本工業新聞社、ニッポン放送、産経新聞社、フジテレビジョン、毎日コミュニケーションズ
- このオフィシャル誌スポンサーは重要な位置を占めています。Expo でのイベント関連の企画と実施をかなりの比重で受け持っているからです。前回と比較してみましょう。ただ、これはいたずらに今回の運営について批判することを目的にしているわけではありません。それぞれ個性があってしかるべきだからです。
オフィシャル講演について
- 今回はオフィシャル講演は基調講演だけでした。しかし、前回は基調講演に加えて無料のキーノートセッションがありました。例えば、マクロメディア・ジャパンの手嶋社長が司会進行するマイクロソフトジャパンの古川会長とアップルジャパンの原田社長のパネルディスカッションがありました。また、Mr. Steve Wozniak の教育についての講演もありました。詳しくは昨年のレポートを参照してください。これらは大変面白かったのです。今年も期待していたのですが実施されず残念です。こういう無料の講演があるから入場料を払っても損をした気にならないのです。重ね重ね残念です。
- 他の Expo ももちろん有料なのですが、無料招待券がたくさん配布されているのです。
- たぶん、今年は Mr. Jobs の基調講演用にイベントホールを借り切ったため資金を使い果たしてしまって実現できなかったのでしょう。昨年は国際会議場のメインホールでした。イベントホールは5倍ぐらいの収容人員ですから使用料も高かったのでしょう。できるだけ多くのファンに Mr. Jobs を見せてくれようとした配慮は賞賛に値します。もちろん、話題性もありましたし、これ以上のアップルの復活を印象づける方法はなかったでしょう。
- 実は復活しかかっているだけで復活しきったわけではないのですけれどもね。
- 1つヒットを当てただけで復活できるほど甘くはありません。iMac は薄利多売商品ですから売れたというイメージほど儲かっていないはずです。工場の売却や閉鎖も行われていますし。もう一歩というところでしょう。
- 昨年のオフィシャル講演は会場が広すぎなかったので講演者の顔の表情がわかりました。これはとても重要なことです。音声だけではなく、顔の表情までわかればニュアンスがわかり内容の理解が深まるのです。今回の Mr. Jobs の基調講演の最大の不満は彼が豆粒ほどにしか見えなかったことでした。彼の表情をスクリーンで見ることができたら良かったのに。なぜテレビカメラで写さなかったのでしょう?フジテレビジョンが主催社に入っていたのだから頑張って欲しかったですね。
Mac Fan Night について
- 今年は Mac Fan Night に参加してみました。初日に開催された Welcome パーティーです。今年は頑張って参加したのですが疲れました。立食パーティーで3時間は厳しいですね。
- 段取りも悪く、会場も狭く、椅子もなく……疲れるパーティーでした。大部分の人が床に座り込んでいました。出演者には休憩があるのですが、来場者には休息する椅子すらないのです。困ったパーティーです。立食パーティーは簡潔に行うべきです。「しばらくご歓談ください」とだらだら引っ張るのは勘弁して欲しかったです。長引くようなら休息用の椅子を適度に用意するのが常識です。
- たぶん、参加者が集まらなかったのでしょう。当初イベントホールで開催されるはずが国際会議場のメインホールに変更されたのもそのためでしょう。イベントホールならシートはたくさんあるのです。
- いろいろ企画されていたのですが、どれも中途半端でした。司会の鈴木アナウンサーも進行に苦労していました。せっかくゲストを招いて座談会を行っているのに盛り上がる前に終わってしまったり消化不良です。不慣れなのでしょうね。来年は頑張ってもらいたいです。
催し物について
- 今年の展示会場は狭かったのですが、いくつか面白い試みがありました。
- アドビシステムズが協賛していた「MovieWorld」は面白かったです。アドビはメインステージ自体は SEYBOLD SEMMINARS と変わらなかったのですが、こちらは良かったです。デジタルビデオ編集についてステージが行われていました。New Power Macintosh G3 をどのように使いこなすかの良い参考になりそうです。このような、パソコンの使い方を説明するステージが増えると良いですね。
- アップルユーザーグループのステージも面白かったです。E-mailer の Eudora Pro と ARENA の開発者の対談や Netscape Navigator vs. Internet Explorer などのステージがありました。ただ、ユーザグループのブースは狭く、そこでステージが行われるので大混雑でした。ただでさえ混んでいた Expo でしたが、そこだけはさらに混んでいて大変でした。私は E-mailer の対談しかじっくり見れなかったのですがなかなかの見物でした。クニリサーチも ARENA プロジェクトも紳士ですね。こういう企画はユーザグループならではです。私は ARENA という E-mailer は名前しか知りませんでしたが、とても親近感がわきました。こういう催しは応援したいです。主催社ももう少し広いスペースを用意してあげて欲しいですね。
- Macintosh 博物館というもののありました。例の立野さんのコレクションの展示です。会場が国際会議場の小会議場だったのでとても狭かったです。いつでも超満員で入ることすらできませんでした。狭い中でトークショーなんてやるものだから人が動きません。3日通ったのですが、結局入り口から覗くのが精一杯でした。もう少し段取り良くして欲しかったです。たぶん、多くの人に見せようとは思っていなかったのでしょうね。
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[(その2)]
[(その3)]
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そんなにたいしたページではありませんが…(^^;)
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