Mac World Expo Tokyo '99 Report (3)
Page Edit 1999/02/27-03/07
このページには Mac World Expo Tokyo '99 についての個人的なレポートを掲載しています。
この情報はあくまでも私個人の感じたレポートです。これが絶対正しいとは限りません。みなさん個人の価値観で判断して下さい。特に極秘情報などは書きません。(知りません。(^^;))公開された情報だけです。
また、ほめたり、苦言を呈したりしていますが、何ら利害関係はありません。ただ、少しでも良くなって欲しいと期待しているだけです。
New Power Macintosh G3 の Ultra DMA/33 について
- New Power Macintosh G3 は完全に SCSI が撤廃され内部記憶装置は IDE である Ultra DMA/33 で接続されています。内部には記憶装置のベイが5つあります。私はてっきりそれらを IDE 接続可能と思っていました。IDE なら4台は接続可能なのです。しかし、基調講演で Mr.Jobs は SCSI カードを増設するように説明していました。以前の Power Macintosh G3 のように IDE の Slave 側を認識できないのでしょうか?アップルのブースで聞いてみました。
- アップルの人によるとハードウエアとしては4台の IDE 機器が接続ように作られているそうです。ただ、増設用のケーブルを用意していないのです。つまり二股に分かれたケーブルが付属していないのです。ですからそのままでは増設できないということです。しかし、ケーブルを用意すれば可能です。
- しかし、アップルは保証していません。いつもの事ではありますが、彼らが心配するのもわかる気がします。アップルは「Defact Standard(業界標準)」を採用し始めました。それらは IBM-PC/AT 用のものでアップルユーザにはなじみの薄いものです。PCI バス対応機器などは ROM が Mac OS に対応していない接続できないので明確に Macintosh 用が区別されているのですが、HDD はフォーマッタ(フォーマットソフト)さえ対応していれば Macintosh と IBM-PC/AT で区別なく使えます。 これは SCSI HDD でも同じ事なのですが IDE HDD のドライブの種類は SCSI と比べものにならないぐらい多いのです。これらのドライブに対し検証をすることはできません。ですから保証できないのです。トライする人は自己責任でやりましょう。
虹色の周辺機器について
- 今回の Expo にはカラフルな周辺機器がたくさん出展されていました。iMac のヒットにより何でもカラフルに透け透けになっています。マウス、キーボード、タブレット、トラックボール、USB ハブ、ケーブル、ラック、スタンド、HDD、MO ドライブ、……。うーん。日本企業らしいなあ。何も考えずに右にならえしてしまうのだから。
- 私のような古い感性の人はどうしたら良いのでしょう。通常のベージュのモデルはなくなるようです。極端ですね。困ったものです。
- ちなみにこんなものが出展されていました。(色が書いていないのは青のみです)
- これらは私がもらったカタログからの抜粋で一部に過ぎません。
- サンワサプライ
- テーブルタップ
- USBマウス
- USB ハブ(5色)
- ケーブル巻取りホルダー(5色)
- モジュラーケーブル(巻取り式)
- CDケース(50枚)
- USB ケーブル
- Ethernet 10 Base-T ケーブル
- センチュリー
- iCatch(iMac のマウスにつける持ち安くするアダプタ)
- Dance with i(iMac のスタンド)
- Logitec
- FDD(USB)
- 640MB MO ドライブ(SCSI←→USB 変換アダプタ同梱)
- newer
- uDRIVE(USB 接続 FDD)
- uHUB(USB Hub)
- uFLASH-CF(USB 接続 Compact Flash Card リーダ)
- uFLASH-SM(USB 接続 Smart Media Card リーダ)
- uSCSI(SCSI←→USB 変換ケーブル)
- ヤノ電器
- 640MB MO ドライブ(FireWire)(参考出品)
- 4GB/6GB/9GB HDD(FireWire)(参考出品)
- FDD(USB 接続)
- USB 接続 PCMCIA カードリーダ・ライタ
- FILCO
- USB キーボード(5色)
- iDock(iMac のスタンド、USB ポート×3、GeoPort ×2、パラレルポート×1内蔵)
- iSpeaker(USB 接続スピーカ)
- シリアル←→USB 変換アダプタ
- ADB←→USB 変換アダプタ(ハードウェアプロテクトキー非対応)
- Panasonic
- SUPER DISK DRIVE(USB)
- USB 接続スピーカ
- IMATION
- 内芝製作所
- Cozo Speaker System(USB 接続スピーカ、5色)
- WACOM
- ArtPad fan iModel(USB タブレット)
- PiXELA
- PX-iM for USB(USB 接続 Compact Flash Card リーダ・ライタ)
- PX-iM for Serial(シリアル 接続タイプもあります)
- ハギワラ シスコム
- FlashGate(USB 接続 Smart Media Card リーダ・ライタ)
- アクトンテクノロジィ
- Jucy USB Quad Hub(USB ハブ、3色)
- アスク(KEYSPAN)……虹色ではありません
- USB シリアル変換アダプタ
- USB インターフェースカード(PCI Card)
- USB Hub
- シリアルポート×4増設 PCI カード
- GRIFFIN Technology
SONNET PowerPC Upgrade Card について
- SONNET のブースで例の 040PDS 用の PowerPC 601/100MHz Upgrade Card について聞いてみました。何と Mac OS 8.5.1J に対応するためにローカライズしているそうです。4月頃には購入できそうです。買おうかな。
Lotus Notes 5.0J / Domino R5.0J について
- Lotus が Lotus Notes 5.0J / Domino 5.0J を紹介していました。Release 5.0からクライアント側を Notes、サーバ側を Domino と呼ぶようになりました。Release 4.5ぐらいから Domino サーバとかいっていたのですが、今回きっちりと決めたそうです。
- Notes/Domino はグループウェアの業界標準です。Microsoft の Exchange Server などの後追い製品が出ましたが圧倒的なシェアをキープしているようです。今回は国際会議場で無料セミナーを開催していましたが、来年は展示会場に出展欲しいですね。Macintosh のオフィスでの利用をもっと推進しないとアップルの完全復活はありません。Microsoft Office 98 の次は Lotus Notes/Domino 5.0 に頑張ってもらわないとね。
- とはいえ、Notes/Domino はずっと Macintosh に対応していました。実際に私も会社では Notes 4.54aJ を使っています。Macintosh 版の Notes があったから会社でも Macintosh を使い続けられたのです。その意味で感謝しています。
- 例えば、Notes Mail に添付されているファイルはダブルクリックするだけでアプリケーションごと自動起動可能です。これは E-mailer(E-mail ソフト)でも可能なのですが、Notes はマルチプラットフォーム対応なので Windows95 から Excel95 のファイルを添付して Macintosh へ送るというような事が簡単にできたのです。Macintosh 版の Excel98 があれば Macitosh 側でダブルクリックすればファイルを開けました。これが Windows95 と Mac OS 間のファイル交換に便利だったのです。
- もちろん、フォーラムやデータベース機能も便利で Macintosh であっても問題なく使えました。グループウェアは多数のプラットフォームに対応してこそ価値がありますが、その意味で Notes/Domino は一流です。OS/2 や Sun の Solaris など UNIX 環境でも使えます。
- ただ、メインは Windows95 版なので Macintosh 版には若干の不具合がありました。先ほどのダブルクリックで添付ファイルを開く機能ですが、Macintosh で数回使うと Finder がクラッシュします。どうもアプリケーションリンケージ機能がうまく働いていないようです。その証拠に再起動後にゴミ箱の中には添付アプリケーションのTempファイルが残骸として残っています。
- このバグについて聞いてみたのですが、解決されるかは不明だそうです。マルチプラットフォーム対応にするのに精一杯のようです。バグとしては認識しているようなので期待しましょう。
- さて、R5.0 はついにインターネットプロトコルを全面的に採用します。そしてインターネットとシームレスに統合されます。今まではグループウェアと位置づけされてきましたが、グループウェア & Webアプリケーションサーバと位置づけされています。つまり、Notes でインターネットブラウジングも可能になりますし E-mail も送れるようになります。今の Notes でも Notes Mail から E-mail にメールを送れるようになっています。それがより突き進められて完全にインターネットプロトコルに対応したというわけです。データ形式も HTML ベースになるようです。
- 外観も大きく変わります。フォーラムを開きながらホームページを見たり、スケジュール管理をしたり、メールを書いたりできるのです。日本語版の開発は順調に進んでいるようです。発売されるのが楽しみです。
島村楽器の MusiMac、MidiMac について
- 私は音楽は聞くだけなので詳しくないのですが、ステージを見てみました。まあ、音楽センスがないと無理ですが、操作は簡単です。
- 島村楽器は MusiMac(ミュージマック)、MidiMac(ミディマック)という iMac を発売(予定)しています。iMac もいくつかソフトをバンドルされていますが、この2つは音楽関係ソフトをバンドルしているわけです。
- MusiMac はアコースティック系の楽器用で(?)楽譜作成ソフト、ソフト版DTM音源、音楽事典などがワンセットになっており、インストールも設定も済んだ状態で販売されているものです。
- MidiMac は MIDI 系で MIDI 機器との連動も可能です。MIDI シーケンサーソフトや USB 接続の MIDI インターフェース機器もセットされています。近日発売だそうです。
- 今までのパソコンでいろいろなソフトバンドル版がありましたが、音楽関係はなかったと思います。さすが Macintosh といったところでしょうか。
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そんなにたいしたページではありませんが…(^^;)
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