DIMM(ディム)にはさまざまな種類があります。これはマザーボードの高速化に対応した結果なのですが、これらの種類を正しく認識して使い分ける必要があります。
DIMMの形状による違い
CLについて CLとはCAS Latencyの略です。DRAMに限らず、メモリは縦横の格子状にメモリセルが配置されていて、縦横の番地を指定してメモリデータを読み出したり書き込んだりしています。これをCASとRASと言い、CASはColumn Address Strobe、RASはRow Address Strobeの略で、それぞれ、列番地指定のためのクロック、行番地指定のためのクロックを意味します。そのLatencyですから遅延を表すのです。正確にはCAS信号から何クロック後にデータが読み出せるかというクロック数がCLになります。 SDRAMはクロックに同期するので、最初のクロックでCAS、次のクロックでRASが決まり、その次のクロックで読み出しが行われます。つまり、CLは2になります。(最初のCASのクロックは数えません)CLが3のものはもう1クロック余分に必要なのでCLが2より遅いというわけです。 ECCについて ECCとはError Correcting Codeの略です。以前のFast Page Mode DRAMでは「パリティー(Parity)あり」などと呼ばれていたエラー訂正機能です。 「パリあり」はエラーを検出すると処理をストップするのですが、ECCの場合はエラーを訂正して処理を継続できるようです。 メモリモジュールの容量について DIMMには64MB、128MB、256MB、512MBの種類があります。 [解説ページ目次] [きょう体] [メモリ] [記憶装置] [CPU と Mac OS] [モニタ]