パソコンには多くのメモリが使用されています。メモリについて説明しましょう。
メモリとは
メモリとは記憶素子と訳される通り、記憶する半導体チップのことです。いろいろな種類がありますが、データやプログラムなどを「1」と「0」の組み合わせで記憶する点では共通しています。つまり、2進数で記憶するのです。まず、2進数について説明します。
2進数とは
M(メガ)という言葉がでてきましたので「接頭語」を説明しましょう。
メモリの種類には大きく分けるとRAM(ラム)とROM(ロム)があります。
メモリチップは、→32Kbit→64Kbit→128Kbit→256Kbit→1Mbit→4Mbit→16Mbit→64Mbitと世代を重ねて進歩をしてきました。また、大容量になるほどアクセスタイムという速度も早くなってきています。
単位の「接頭語」について
「接頭語」とは103毎に定められていて、桁数を絞って数値を簡潔に表示するときに使います。これがないと、1,000,000,000m(メートル)などと表さなければならなくなります。
ただし、この「接頭語」や単位は全世界的に統一する方向にありますが、まだバラバラです。なかなか習慣というのは変わらないものです。日本人にはまだ104毎に桁を区切ろうとする癖があります。つまり、万(104)、億(108)、兆(1012)……です。先にあげた、1,000,000,000mは1Gm(ギガ・メートル)というべきなのですが、100万kmといってしまいます。(通常ではこんな長い長さをいうことはないですね。)
「接頭語」をまとめましょう。
メモリ容量を表す「接頭語」について
メモリの種類
RAMの種類には大きく分けるとDRAM(ディーラム)とSRAM(エスラム)があります。
DRAMにはデータにアクセスする方法によって以下の種類があります。
SRAMには以下の種類があります。
ROMには大きく分けてマスクROM(マスクロム)とEPROM(イーピーロム、イープロム)があります。
EPROMには書き込み方法やパッケージによって以下の種類があります。
メモリの進歩について
これは半導体の製造技術の進歩によります。半導体チップのことを集積回路(英語のIC:Integrated Circuitの直訳ですね)といいますが、進歩によりその集積度が上がっているのです。パッケージの中に入る半導体チップのサイズには限度があり、集積度の向上なしに大容量化はできないのです。同じ16Mbitチップでも初期製のものと後期製のものではサイズがかなり違います。メモリの価格が下がるのはこのチップサイズの小型化が一番の理由です。チップサイズが1/4になったり、同じサイズに4倍のメモリ回路を集積することができれば価格は1/4になるわけです。
[解説ページ目次]
[きょう体]
[メモリモジュール]
[記憶装置]
[CPU と Mac OS]
[モニタ]