メモリモジュールについて

Final Updated 1998/11/01

このページはApple Macintosh Centris650をパワーアップするための情報を掲載しています。この情報はあくまでも私が試したことの紹介です。この通りにして何らかのトラブルが起こっても保証の限りではありません。もし試されるのでしたら、みなさん個人の責任で行って下さい。

メモリモジュールにはSIMM（シム）とDIMM（ディム）があります。SIMMやDIMMは複数個のメモリチップ（DRAM）を小さな基板に実装したモジュールです。マザーボードのメモリスロットにあわせて使い分けます。

増設メモリの仕様について

増設メモリの仕様（スペック）を決める項目を説明します。

形状について

SIMM（Single Inline Memory Module）
- 30ピンSIMMはデータバス幅が8ビットです。
- 72ピンSIMMはデータバス幅が32ビットです。
DIMM（Double Inline Memory Module）
- 168ピンDIMMはデータバス幅が64ビットです。
30ピンSIMM×4を72ピンSIMMに変換したり、72ピンSIMM×2を168ピンDIMMに変換するためのアダプタがありましが、最近のメモリ価格の下落で姿を消したようです。コストパフォーマンスが悪く、新しいSIMMやDIMMを買った方が安いはずです。

アクセスタイムを表す単位は秒で、ns（ナノ秒）が使われます。（10進数）
HDDのアクセスタイムを12ms（ミリ秒）とすると、60nsのメモリは12,000/60＝200倍早いことになります。
アクセスタイムはCPUがメモリにアクセスしてデータを読み出し（書き込み）始めるまでの時間のことです。ですから、短い方が高速ということになります。
アクセスタイムが80ns以下ということは、数字が80以下ということです。つまり、80nsより高速なもの（数字が小さいもの）なら問題ないのです。
現在売られているのはほとんどが60nsのものです。これで問題ありません。
中古で70nsのものが売られていたりしますが、メモリチップ自体は経時劣化をほとんどしないので問題ありません。当然ながら、中古品でも増設して認識されないなど不具合があれば、保証期間内（1週間程度のことが多いです）は交換してくれます。

72ピンSIMMには64MBのものもあります。でもアップルはこのモデル用には保証していません。
アップルがこのモデル用に定めている容量は、4MB、8MB、16MB、32MBです。
理由は知りません。64MBのSIMMが使えるという噂もあったのでメモリコントローラの仕様ではなく、消費電力や大きさからの制限か単にアップルが64MBのSIMMを提供していなかっただけなのかもしれません。
まあ、あえて64MBのSIMMを使わなくても良いでしょう。

同じ容量・速度のSIMMをセットで増設するメモリインターリーブが働き、少し早くなります。
メモリインターリーブとはCPUがメモリにデータを読み書きする方式の1つです。この方式に対応しているモデルでは1度のアクセスで読み書きできるデータ量が増えるので結果として少し速くなります。
ただし、同じ容量・速度のSIMMを2枚セットで増設しないと効果はありません。
Power Macintoshが2枚単位なのはメモリインターリーブとは関係なく、CPUのデータバス幅が32ビットではなく、64ビットになったからです。だから、メモリインターリーブを働かせるには4枚単位で増設しなければなりません。これでは面倒なので、最近のPower Macintoshでは72ピンSIMMではなく、64ビットバスの168ピンDIMM（Double Inline Memory Module）が採用されているのです。

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そんなにたいしたページではありませんが…(^^;)

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