Macintosh Centris 650 の大型モニタの導入
最終更新 1999/01/11
このページはApple Macintosh Centris 650をパワーアップするための情報を掲載しています。
この通りにして何らかのトラブルが起こっても保証の限りではありません。もし試されるのでしたら、みなさん個人の責任で行って下さい。
Apple Macintosh Centris 650 の画像表示について
Macintosh に限らず、コンピュータが画像を表示するためには「グラフィックコントローラ」と「VRAM」が必要です。これらはマザーボード上に実装されています。この2つの性能で画像表示能力が決まります。「画像」と書きましたが、文字も、まあ、画像と思って下さい。
- グラフィックコントローラによって表示速度が左右されます。これはスクロールなどをして比べてみるとわかります。
- VRAMは Video RAM の略ですが、この容量によって最大表示色数が左右されます。
- Apple Macintosh Centris650/8M/230/CD は832×624 モードまで32,000色表示可能です。
- これは VRAM を1MB 搭載しているからです。
- CD-ROM なしモデルでは VRAM は512KB で、640×480 モードでも256色が限界です。
ビデオカードについて
- Apple Macintosh Centris650 のマザーボード以上の性能を求めるならビデオカードの増設が必要です。
- ビデオカードは最近は「グラフィックスカード」とも呼ばれます。
- これは、ビデオキャプチャ(ビデオの取り込み)が行われるようになり、それに使われる「ビデオキャプチャカード」と区別するためです。
- 購入する際には気をつけて下さい。
- また、Apple Macintosh Centris650 に使えるのは NuBus に取り付けるタイプです。
- NuBus に取り付けるタイプはもう販売されていません。中古品しかないのです。
- PCI Bus に取り付けるタイプや LC PDS に取り付けるタイプもあるので間違えないで下さい。
- 自分の望む性能であること。表示可能サイズと表示可能色数は最低確認して下さい。
- 未だに256色のカードが売られているので間違えないで下さい。
- わからなければ、お店の店員さんに聞けば教えてくれます。わからない店員さんからは買ってはいけません。
今も存在するメーカの中古ビデオカードを購入する方が良い
- 過去に Macintosh 用ビデオカードを販売していたメーカは数社ありますが、今も販売し続けているメーカは少ないのです。つぶれたり、吸収合併されたりしてしまいました。まあ、米国企業では良くあることです。
- 中古品の場合、そのメーカが今も Macintosh 用ビデオカードを販売しているような錯覚をしてしまいます。新品の場合、メーカが扱わなくなった段階で販売中止されますが、中古品まで販売中止されることはないからです。
- 企業合併や吸収により社名がなくなったメーカの製品を購入すると、ドライバやユーティリティソフトのバージョンアップは望めません。さらに、中古品にはドライバディスク等が付属していないことが多く、それらを入手することができません。
- ただ、Macintosh の場合、ビデオカードのドライバは ROM に焼き込まれてカード上に実装されているので、カードを差し込めばドライバソフトがなくても動作します。そのため、カードのみで販売されているのです。厳密には、マザーボード上の Mac OS ROM がカード上の ROM を認識する完全な Plug & Play になっているのです。
- ただし、Mac OS ROM はモデルによって微妙に違うので、古いカードは新しいモデルに対応していないこともあります。Power Macintosh 非対応なカードは新しい Mac OS ROM に対応できていないのです。そういう場合、メーカはビデオカードの ROM をアップデート(交換)して対応してきました。最近は FLASH ROM になっているのでアップデータを使って書き換えることも可能です。
- また、ビデオカードは表示だけではなく、解像度の変更や、ハードウェアズームなどの付加機能を持っています。それらを制御する「コントロールパネル書類」が付属しているのです。これは、Mac OS と密接に関係しています。古いカードの場合、「コントロールパネル書類」が最新の Mac OS に対応していないことが多々あります。Mac OS は漢字Talk 7.5.5 から Mac OS 7.6J になって多少変わったそうで、古い「コントロールパネル書類」が動かないことがあるそうです。
- その場合、新しい MacOS に対応したドライバがないと、動作させるために古い Mac OS に戻さなければなりません。
ビデオカードいろいろ
INTERWARE 社
- 日本企業。マニュアルが日本語で書いてあるので楽です。
- CPU アクセラレータも出している企業で信頼感もあります。
- 具体的な製品には以下のようなものがあります。
NuBus 対応最終製品群
- Grand Vimage 17i
- 現在では生産中止です。
- 当時の定価は78,000円でした。
- 7インチサイズの NuBus カード。VRAM は1.5MB。
- 832×624 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- 1,024×768 モードまで表示可能。色数は256色。
- ハードウェアズーム機能(2〜16倍)あり。
- NuBus タイプの Power Macintosh にも対応。
- LC PDS 用の Grand Vimage 17iL もありました。
- Grand Vimage 21i
- 現在では生産中止です。
- 当時の定価は148,000円でした。
- 7インチサイズの NuBus カード。VRAM は3MB。
- 1,152×870 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- ハードウェアズーム機能(2〜16倍)あり。
- NuBus タイプの Power Macintosh にも対応。
- LC PDS 用の Grand Vimage 21iL もありました。
NuBus 対応1世代前の製品群
- Grand Vimage 24-16
- 17i の前の製品で、現在では生産中止です。
- 当時の定価は98,000円でした。
- 12インチサイズの NuBus カード。VRAM は1.5MB。
- 832×624 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- ハードウェアズーム機能(2〜16倍)あり。
- NuBus タイプの Power Macintosh には非対応。ソフトウエアのアップグレードで対応。
- 7インチサイズの Grand Vimage 24-16B もありました。
- LC PDS 用の Grand Vimage 24-16L もありました。
- Grand Vimage24-19
- 当時の定価は198,000円でした。
- ハードウェアズーム機能(2〜16倍)あり。
- 12インチサイズの NuBus カード。VRAM は3MB。
- 1,024×768 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- NuBus タイプの Power Macintosh には非対応。ソフトウエアのアップグレードで対応。
- 7インチサイズの Grand Vimage 24-19B もありました。
- LC PDS 用の Grand Vimage24-19L もありました。
- Grand Vimage24-21
- 21i の前の製品で、現在では生産中止です。
- 当時の定価は298,000円でした。
- 12インチサイズの NuBus カード。VRAM は3MB。
- 1,152×870 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- ハードウェアズーム機能(2〜16倍)あり。
- NuBus タイプの Power Macintosh には非対応。ソフトウエアのアップグレードで対応。
- 7インチサイズの Grand Vimage 24-21B もありました。
- LC PDS 用の Grand Vimage24-21L もありました。
Radius 社
- 米国企業。SuperMac 社と合併。MacOS 互換機も出していました。
- CPU アクセラレータも出している企業で信頼感もあります。
- 具体的な製品には以下のようなものがあります。
NuBus 対応最終製品群
- LeMans GT
- 現在では生産中止です。
- 当時の定価は318,000円でした。
- 7インチサイズの NuBus カード。VRAM は3MB。
- 1,152×882 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- NuBus タイプの Power Macintosh にも対応。
- Photoshop アクセラレーションカード(PhotoBooster)をオプション装着可能。
- PhotoBooster……040PDS に装着。DSP 2個搭載。148,000円。
- Precision Color 24X Pro
- 現在では生産中止です。
- 当時の定価は298,000円でした。
- 7インチサイズの NuBus カード。VRAM は3MB。
- 1,152×882 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- NuBus タイプの Power Macintosh にも対応。
- Precision Color 24XK Pro
- 現在では生産中止です。
- 当時の定価は148,000円でした。
- 7インチサイズの NuBus カード。VRAM は3MB。
- 1,024×768 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- NuBus タイプの Power Macintosh にも対応。
- Precision Color 24XP Pro
- 現在では生産中止です。
- 当時の定価は78,000円でした。
- 7インチサイズの NuBus カード。VRAM は1.5MB。
- 832×624 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- NuBus タイプの Power Macintosh にも対応。
- 同スペックのアップルブランドの Macintosh ディスプレイカード 24AC もありました。
- 価格は当時200,000円でした。(1994年5月)
- Precision Color 24X
- 現在では生産中止です。
- 当時の定価は148,000円でした。
- 7インチサイズの NuBus カード。VRAM は3MB。
- 1,152×882 モードまでフルカラー(1,677万色)表示可能。
- NuBus タイプの Power Macintosh にも対応。
大型CRTへの交換
- 15インチ、17インチ、19インチや21インチなどのマルチスキャンのCRTと交換します。
- マザーボードのグラフィックコントローラでは力不足の場合は、グラフィックスカードをNuBusスロットに追加します。
- 表示画面サイズが大きくなると、それに比例して表示可能色数が少なくなるからです。
- この場合、CRTポートが2つになるので、CRTを2台同時に接続して使えます。
- 大型CRTを設置する場所を確保してから考えましょう。
- スペースだけでなく、重量を支える台を確保する必要があります。
[Grand Vimage 17i の増設]
[AppleVision 850 Display の接続]
[Centris 650 Power Up]
このページはリンクフリーです。ただし、商用サイトからのリンクはお断りします。
また、著作権を放棄しているわけではありませんので無断引用もお断りします。
そんなにたいしたページではありませんが…(^^;)
このページの内容についてのご意見、ご指摘などありましたらt-mattsu@sag.bekkoame.ne.jpまでメールでお願いします。(@を半角文字に変えてください)
Copyright (C) 1997,1998,1999 T.Matsumoto. All rights reserved.
このページにでてくる製品名や名称は各社の商標や登録商標です。