Macintosh 雑記帳（バックナンバー）

マクドナルドについて（その１）

• 私はファーストフード店ではマクドナルドをひいきにしています。
  • 別に同じマックだからというわけではありません。(^^;)
  • 私は関西人ですから「マクド」と呼ぶのです。
• 何故ひいきにしているかをあえて順位付けしてみました。
  • おいしいから。
  • 安いから。
  • 待たされないから。
  • ポイントカードがあるから。
  • 時期限定の新製品が楽しみだから。
• ここ数年、ファーストフードではマクドナルドの一人勝だそうです。
  • 低価格攻勢で他店に差をつけたというのが理由にあげられています。
  • 確かに半額で売ったり、バリューセットを投入したり攻勢をかけています。
• 今の話をアップルに当てはめるとどうなるでしょう？
  • 良い製品を提供する。（おいしい）
  • 割安感を演出する。（安い）
  • 在庫切れを起こさない。（待たさない）
  • 何らかのノベルティーやおまけをつける。（ポイント制）
  • 限定商品を用意する。（時期限定）
  • これらは当たり前の事なのですが、実行するのは難しいのです。
  • アップルも iMac によってずいぶんこのあたりが改善されています。
  • メインストリームのマシンではどうなるでしょう？楽しみです。

• 先日たまたまロッテリアに入りました。
  • ロッテリアは低価格ではなく、商品内容の充実で対抗しています。
  • 価格を上げてもボリューム感をアップしたバーガーも製品化しています。
• 確かにおいしいのですが、「あれれ」と思ってしまいました。
  • 店員の態度・姿勢がマクドナルドと違うのです。確認のため別の店も試したほどです。
  • マクドナルドはしょちゅうテーブルを拭きにきます。ですからとてもキレイです。
  • 同様に床もトイレもキレイです。
• マクドナルドはマニュアル通りで個性がないと言われます。
  • しかし、主婦の方などさまざまな人をアルバイトに採用していると効果抜群です。
  • 平均的なサービスが提供できるのです。
  • これはアメリカ的な良いところだと思います。
    • アメリカには様々な人たちがいるからこういう工夫が必要なのですね。
  • ちなみにロッテリアはお隣の韓国のお店ですからアジア式ですね。
• これをアップルに当てはめるとどうでしょう？
  • マニュアルを整備し、どの店員でも製品説明やアドバイスができるようにすべきです。
    • 当然ながら勉強会なども必要でしょう。
  • アップルは販売店を見直しているようですが、まだ数が少ないようです。
    • 正規の販売店が全くない県もあるらしいですから。
  • 実力のある販売店は簡単には育てられません。
  • 経営の安定している店を選び、アップル自らが育てるしかないでしょう。
    • 日本のパソコンメーカーもそうやって育ててきたのです。
    • そういう店に相乗りして一緒に売ってもらおうというのは虫が良すぎます。
    • 今までファンとして支えてくれた店と決別するならアップルも自立すべきです。
  • これはアップルだけでなく、全てのメーカーに関わる根深い問題です。
  • いづれにせよ、頑張って欲しいです。
  • 売上をあるレベル以上に伸ばすには販売店の力が必要ですから。

ページ構成・内容を見直しました。タイトルも「Macintosh 雑記帳」に変更しました。

「日経Mac」の「iMac は1週間待てば絶対買える」について

• 「iMac」が「品薄」だということについて原田社長がコメントしていました。
  • 「品薄」を否定するとともに製品を販売店まで2日で供給できるそうです。
• また、「シェアにはこだわらない」ので「iMac」の出荷数を一切公表しないそうです。
• どうも、このコメントのすごさを「日経Mac」の聞き手は理解できていないようです。
• 私は「本当にそんな事ができるのか？」「それで採算がなりたつのか？」と驚きました。
• 日本の産業の大きな弱点の一つが「流通」です。
  • 他国と比べて中間業者（問屋など）が多いのです。
  • これにより、価格が高くなるだけでなく、納期も長くかかるのです。
  • さらに情報伝達に時間がかかるのでメーカーは対応が遅れがちです。
• その対策として「在庫対応」があります。
  • つまり、在庫を持てば情報が遅れてきても対応できるのです。
  • しかし、売れなくなれば「在庫」は「ゴミ」に変わります。
  • Dr.Amerio は大量の「ゴミ（デッドストック）」を廃棄せざるを得なかったのです。
• それを教訓にしてアップルは極力在庫数を少なくしています。
  • 製品系列の簡素化もそのためです。「iMac」は1機種しかありません。
  • 売れただけ補充する方法を採っているそうです。
  • 予約制だと複数予約する顧客のせいで作りすぎてしまうからです。
  • つまり、5台を別々の店で予約しても、4台はキャンセルされてしまうのです。
  • 販売店には最低限の在庫しかないのです。
  • 売れればズグに（2日で）補充されるのです。
• 「何だ、簡単じゃないか」と思いますか？
  • これを実現するためには短期間に製品を生産する必要があります。
  • そんな対応ができるのでしょうか？
  • 本当にアップルは大量の在庫を持って対応しているのではないのでしょうか？
  • リストラで工場を減らしているので生産余力はあまりないでしょう。
  • B.T.O（Build To Order）の経験を生かして素早い対応をしているとしか思えません。
  • しかも、工場は日本に無いのです。航空貨物で運んでいます。運賃が高いだろうなあ…
  • これは素晴らしい変化ですし、ここまでできる日本企業は少ないはずです。
• また、「シェアにはこだわらない」というのも素晴らしいです。
  • 世間には「数が売れれば赤字でも良い」という経営がまだあるのです。
  • 工場を空けておくよりは生産を続けた方が良いという考え方です。
  • さらに、シェアが増えれば増えるほど有利に販売できるという理論もあります。
  • しかし、アップルはそれで危うくづぶれるところでした。
  • アップルはその教訓を肝に銘じているのでしょう。
  • 明らかにアップルは変わってきています。
  • これからがとても楽しみです。

アップルの販売店政策について

• 「iMac」が発売されてからというもの販売チャネルの議論が多いですね。
• ちょっと冷静に考えてみましょう。どうも感情的な話が多すぎます。
• アップルコミュニティーにとって専門知識のある販売店は愛すべき存在です。
• そういった販売店に支えられて Macintosh が売れた時代もあったと思います。
• 今でも大切な存在だと思います。
• しかし、私も一企業人（会社員）です。冷静に考えてみると……
• 私が勤めている会社はメーカーです。販売店さん経由で商品を販売しています。
• その立場で考えると、
  • 販売店の数が多すぎると管理の手間がかかり過ぎます。
    • 1,000社よりは100社の方が現実的です。
    • 皆さんが考えている以上に販売店さんの「管理」は手間がかかるのです。
    • 売上げ金額のチェックはもちろんです。
    • さらに製品教育や売り方の説明、販促支援などやるべき事は多いのです。
  • また、物理的に月商1,000万円の販売店さんに「iMac」を100台納入できません。
    • つまり、「iMac」100台の金額は1,780万円で、月商額を超えているのです。
    • これは「与信」（よしん）といって支払い能力を超えているのです。
    • 月商以上の金額の場合、売上げ金を回収するリスクが大きいのです。
      • 厳密には手形決済だったりして3カ月分のリスクがあったりします。
      • つまり、支払いは納入後の更に3カ月後だったりするのです。
      • その間に販売店が倒産すれば、3カ月分の売上げがパアです。
      • やはり、資金力のある販売店は魅力があります。
  • また、何も「iMac」のように売れる商品ばかりではないのです。
    • 売れるとわかっている商品はみんな卸して欲しいです。
    • でも、売れない（と思われる）商品はどうですか？
    • 「iMac 認定販売店」はそういう商品でも仕入れてきたのではないでしょうか？
    • やはり、give and take なのです。
    • 売れる商品を売っても、「当たり前」なのです。
  • パソコンは売った後のサポートも肝心といわれます。でも、そうですか？
    • Windows95 の発売以来、販売店からのサポートがそれほど重要でしたか？
    • Windows95 は良い意味でも悪い意味でも、すそ野を広げてくれました。
    • 賢くなったユーザーに販売店はあぐらをかいていませんでしたか？
    • 私のまわりでもアドバイスを受けはするものの、自力で購入する人が増えました。
    • アドバイスを求める先は販売店ではありません。
    • 身近にいる「パソコンおたく」です。
    • もう「おたく」ではなく、スペシャリティーですね。
• 「iMac」のみならず、「Mac OS 8.5」でも同じ事が起きています。
  • 冷静に考えると当然なのです。
  • ただ、同じ都道府県内に販売店がないというのはちょっと困りものですね。
  • ただ、全ての都道府県に資金力があるパソコン販売店があるとも限らないですから。
  • これは、アップルが販売店の卵を見つけて育て上げるべきですね。
• もちろん、販売店が多すぎると値段のたたき合いで値崩れするという問題もあります。
  • 大きい声では言えませんが、これは大きな問題です。
  • 「独占禁止法」からするとメーカーは価格コントロールはできません。
  • でもねえ、採算度外視で売られたら……たまったものではありません。
  • 販売店の価格競争力は下がりますし、メーカーは苦しくなります。
  • ユーザーは喜びますけどね……(^^;)
  • アップルも黒字になったといっても、まだまだ経営は厳しいですから。
• ただ、アップルの進め方に問題があるのは確かです。
  • きちんと販売店さんに話をつけてから実施すべきですね。
  • 客である我々にとっては知ったことではないですから。
  • そんな低次元のことで問題起こすなよ！とういのが私の本音です。
  • 変に販売店さんに優しいのかなあ。それもある意味残酷ですね。