ハードディスクドライブ増設準備

Final Updated 2003/07/21

　このページはApple Power Macintosh G3 DTをパワーアップするための情報を掲載しています。この情報はあくまでも私が試したことの紹介です。この通りにして何らかのトラブルが起こっても保証の限りではありません。もし試されるのでしたら、みなさん個人の責任で行って下さい。

　私のHDD増設のきっかけはMac OS Xでした。Mac OS XはCPUがPowerPC G3があれば動作するわけではなかったのです。いろいろ条件はあるのですが、それなりの容量のHDDが必要なのです。そこでショップに出向いたのですが、価格を見て驚きました。過去購入したHDDはSCSIだったのですが、その半額以下で40倍の容量のものが購入できるのです。パソコンの周辺機器はどんどん安くなっています。
　ただ、HDDの規格も新しくなっており、ショップの店員さんから「そのまま搭載しても動かないかもしれない」とアドバイスをされました。やはり、頼りになるのはショップの店員さんです。いろいろ情報を得ることができるのです。

PCIインターフェースATA66 HDD増設カードについて

最近のATAPIのHDDはデータ転送速度が上がってきていてATA66という66MB/sやATA100という100MB/sになっています。これに対してPower Macintosh G3 DTは16.7MB/sのE-IDEバスしか持っていないので対応できないかもしれないのです。まあ、下位互換性はあるので動くかもしれないのですが、大切なデータを扱う機器ですからリスクは避けたいところです。
そこで、店員さんの勧めに従って「PCIインターフェースATA66 HDD増設カード」を購入することにしました。これはユニオンブロス社の「UBH-AT6」というPCIスロットに挿すカードです。マザーボード上のE-IDEコネクタの代わりとなるATA66コネクタを2個持っているカードなので、これ1枚で4台のATA66機器が増設可能です。詳しくはここに書いてあります。
パソコンショップではATA100やATA133用のカードも販売されています。しかし、Power Macintosh G3のシステムバスは66MHzですから高速のインターフェースカードを購入してもオーバースペックです。ですから、安いATA66用のカードを購入したわけです。
ちなみに、同じ「66」ではありますが、システムバスは66MHz、ATA66カードは66MB/sで単位が違います。さらに、ATA66カードが挿さっているPCIバスは33MHz（32ビット幅）です。ですから、ATA100カード、ATA133カードに効果がないと簡単にいうことはできません。ただ、ATA66カードより高価なのは間違いありません。パソコン関連製品は時間と共に驚くほど安くなります。現時点でそこまでの必要性があるかを冷静に考える必要があるということです。

PCIインターフェースATA66 HDD増設カードの増設方法

ATA66カード増設方法についてはここをご覧下さい。

ハードディスクドライブについて

さて、ATA66カードを挿したのですからHDDもATA66対応のものにしました。オーバースペックなものを購入するのは無駄だからです。
ショップで驚いたのですが、HDDは驚くほど安価に、そして、大容量になっています。私は80GBのものを選びましたが、さらに大容量のものもあります。しかし、大容量になるとともに消費電力も増えます。Power Macintosh G3 DTはそれほど電源容量が大きくないので消費電力には注意が必要です。ショップの人のお薦めでは60GBか80GBぐらいということだったので80GBを選んだわけです。当然ながら、HDDのメーカや種類によって異なりますので購入時にショップで確認してください。
私のようなSCSI世代にはHDDのフォーマットが気になります。HDDに限らず記憶メディアにはフォーマットが必要です。しかし、当時のSCSI型のHDDはフォーマットソフト（フォーマッタ）が別に必要でした。それは、Mac OSに付属するフォーマッタ（Apple HD SC Setup）ではアップル純正のHDDだけしかフォーマットできなかったからです。そのため、SilverliningやDrive 7などサードパーティのフォーマッタが販売されていました。安くても5,000円ぐらいしたのではないでしょうか。
しかし、ATAPI型のHDDの場合にはMac OSに付属するフォーマッタ（ドライブ設定）で簡単にフォーマット可能です。確かに最近はサードパーティのフォーマッタが減っています。生き残っているものはHDDというよりCD-R/RW用のフォーマッタの感が強いようです。ちなみに、Windowsの世界ではOSのformatコマンドでフォーマットできますし、fdiskコマンドでパーティションが切れます。Mac OSでもようやくOSにフォーマッタが統合されたというところでしょう。

Apple Power Macintosh G3 DTのハードディスクドライブについて

最初に搭載されていたHDDの仕様
型名：Quantum Fireball SE（Apple純正）
容量：4GB
回転速度：?????rpm
シーク速度：???ms
バッファ容量：?MB
サイズ：3.5インチ・ハーフハイト
インターフェース：E-IDE
動作電圧：5/12V
消費電力：11.89W（5V 0.65A、12V 0.72A）
価格：-（本体内蔵）

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増設するHDDの仕様
型名：Seagate ST38021A
容量：80GB
回転速度：7200rpm
シーク速度：8.9ms
バッファ容量：2MB
サイズ：3.5インチ・ハーフハイト
インターフェース：ATA66
動作電圧：5/12V
消費電力：13.25W（5V 0.85A、12V 0.75A）
価格：15,100円（LAOX Mac館）

HDD選択の注意事項

先にインターフェースについての注意事項を書きましたが、消費電力についても注意が必要です。当たり前ですが、パソコンの電源ユニットが供給してくれる電力以上になると動作が不安定になったり動かなくなります。ただ、これは微妙で、内蔵している機器の最大消費電力を足しても、他にマザーボードの消費電力など不明な部分があるので厳密な計算ができないのです。
機器を増設できないパソコンの場合は「交換」するしかなく、交換前と交換後の機器の消費電力を比べれば良いのですが、Power Macintosh G3 DTの場合は増設が容易なだけにやっかいです。これはパソコンショップの店員さんに聞くしかないでしょう。「経験上、ここまでなら動いています」と教えてくれます。まあ、保証まではしてくれませんが、経験による情報は貴重です。
特にPower Macintosh G3 DTは電源ユニットが弱いと言われています。「弱い」というのは多くの電力を供給できるようにできていないということです。私のようにMOドライブやPCIカードなどを増設している場合には注意が必要でしょう。「いやあ、わかりませんねえ」と答えられない店員のいる店から買ってはいけません。
ただ、これは発売当時のことで、今の周辺機器の消費電力は当時よりかなり少なくなっています。それほど気にしなくても良いかもしれません。

内蔵型機器のメリット

以前であれば、内蔵型のメリットはたくさんありました。
- SCSI型に比べて安価なIDE型のHDDを使用可能
- Macintosh本体の電源オンと同時に起動しマウントする
- 内蔵なので場所をとらない
しかし、最近ではこれらのメリットはなくなってきています。以前であれば外付け型はSCSI接続しかなかったのですが、最近はUSB接続やIEEE1394（FireWire）接続のものが増えています。これらには安価なIDE型のHDDが使われています。さらに、プラグ・アンド・プレイで簡単にマウントできます。また、外付け型も2.5インチサイズになっているので、それほど場所をとらなくなっています。
さらに、2003年6月23日にWorld Wide Developers Conference 2003の基調講演でMr. JobsがPower Mac G5とMac OS X 10.3（Panther）を発表しました。このPower Mac G5とMac OS X 10.3（Panther）でAppleはのUSB 2.0を初めてサポートします。これにより、Macintoshでも外付けUSB 2.0タイプの外付けHDDを使用可能になります。
Power Macintosh G3 DTにはUSBポートもIEEE1394ポートもありません。しかし、PCIカードによってUSB1.1ポートやIEEE1394ポートを増設することが可能です。さらに、Mac OS X 10.3（Panther）の登場によってUSB 2.0ポート増設用のPCIカードが発売になることは間違いありません。
これからは内蔵型機器がそれほど重要視されなくなるかもしれません。Power Mac G5には内蔵用のリムーバブル・ディスクの増設スペースすらなくなっているからです。

［HDD交換の作業］

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そんなにたいしたページではありませんが…(^^;)

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