Mac World Expo Tokyo '98 Report (3)
Page Edit 1998/02/18-22
このページには Mac World Expo Tokyo '98 についての個人的なレポートを掲載しています。
この情報はあくまでも私個人の感じたレポートです。これが絶対正しいとは限りません。みなさん個人の価値観で判断して下さい。特に極秘情報などは書きません。(知りません。^^;))公開された情報だけです。
また、ほめたり、苦言を呈したりしていますが、何ら利害関係はありません。ただ、少しでも良くなって欲しいと期待しているだけです。
MacPower のワークショップ(1998年2月21日 12:30〜 国際会議場302会議室)
- ちょっと準備不足だなあと思った唯一のステージ。まあ、皆さん編集作業に追われて準備どころではなかったみたいです。ご愛敬ですが、盛りだくさんの Expo の合間をぬって聞きにきているのだから頑張って欲しかったです。Expo の1時間は大きいです。
- Be OS がんばれ!というワークショップでした。私は68K Mac を使っているのでちょっと関係ないですね。Mac World なんだからもう少し Mac OS をヨイショしてもいいのに。^^;)
- Be OS が PowerPC G3(PowerPC 750)で動くかはわからないそうです。1998年3月19日に Be OS Release 3 が正式発表されるので注目して欲しいとのこと。でも、G3 というよりは Intel CPU 版に興味が移っているみたいですね。まあ、確かにプラットフォームは関係ないのですけど。
- 他には、Macintosh 用の格安の3D カード(Power 3D。実売$199。)などが紹介されました。これだと、Macintosh 上でエミュレートした Windows の3Dゲームも早くなるそうです。
各社のステージ
アップルのステージ
- Apple Advantage(基調講演のダイジェスト的な内容)
- MacOS 8.1(レポートの基調講演に概要を記載)
- Quick Time 3.0(見れませんでした。)
オリンパスのステージ(PapaerPort Strobe)
- ちょっと前に流行ったペーパーフィードスキャナのカラー版とイメージ管理ソフトなどのパッケージ。
- 和・英の各 OCR ソフトも同梱されて49800円。Macintosh 版は4月発売予定。
- イメージファイルの管理ソフトが良くできている。データ量も少なく、直感的にファイル単位やフォルダ単位で管理できる。
- ランチャーソフトが内蔵されていて、整理したファイルをメールや FAX 通信ソフトでドラッグ&ドロップで簡単に送ることができる。
- フリーの PapaerPort Viewer を相手に渡しておけば、相手にも PapaerPort のファイルを送ることができ、PapaerPort Viewer でファイル変換もできる。(→ JPEG ファイルなど)
- ペーパーフィードスキャナ本体が黒いのが残念。そのうち白いのもでるかな?
- 関係ないが、オリンパスブースは最近、Bud Girl ならぬ Olynpus Girl がボディースーツで固めている。カメラを持った人だかりがすごかった。頑張って欲しい。(何を?^^;))
沖データのステージ(Adobe Acrobat 3.0aJ)
- アドビ純正のポストスクリプトプリンタを出している関係でのステージ。
- Adobe Acrobat は、3.0J から 3.0aJ へバージョンアップしたが、機能強化のポイントはフォーム機能とスタンプ機能。発表当時は何のことかわからなかったが、このステージでよくわかった。
- フォーム機能とは、編集可能な Adobe Acrobat PDF ファイルを作ることができる。つまり、ホームページのフォームと同じことが可能。ポップアップで入力項目の選択も可能だし、直接書き込みも可能。チェックボックスも作れ、数字があれば自動的に計算させることもできる。例はセミナーの申込書だったが、個人情報を入力し、希望コースを選ぶと受講金額が自動計算されていた。
- また、フォームでボタンを作ると、「Submit(送信する)」「Reset(やり直し)」なんてこともできるのだ。
- スタンプ機能とは、PDF ファイルの中にさらに PDF ファイルを貼り付ける機能。例えば、画像ファイルや検印を PDF ファイルにしておいて貼り付けることができる。
- これは使えそう。
- 米国では当たり前になっているが、公的な提出文書やフォーマットを Adobe Acrobat PDF ファイルにして WWW で配布してもらえると何度も役所に行かなくてすむので助かるはず。
メディアビジョンのステージ(アイデアストーム2.0)
- メディアビジョンの自社開発のアイデアプロセッサ。日本語純正(!)で英語版をローカライズしたものではない。(まだ、そういうビジネスソフトハウスが生き残っていたのかと感激した。もちろん他にもありますけど。)ワープロソフトと違い、文章をブロック(章、段落)に分けて編集するので、入れ替えや書式変更が簡単にできる。
- 私は同じアイデアプロセッサのインスピレーションを使っているが、他の形式でのファイル保存が良くないのが悩みの種だった。これは、HTMLはもちろん、RTF(Rich Text Format)でのファイル保存が可能。
- これにより、整形したアイデアストーム2.0 ファイルをほぼ同じイメージで Microsoft Word ファイルに変換できるのだ。インスピレーションでは自分用にしか使えなかったが、これならアイデアプロセッサを持っていない人に Microsoft Word ファイルで渡せるのだ。これの効果は大きい。
- アイデアストーム2.0 ではテキスト形式で保存されたインスピレーションのファイルを取り込めるので移行もスムーズにできる。もちろん、アイデアストーム2.0 ファイルをテキスト形式で保存してインスピレーションでダイアグラム表示にすることも可能。
- さらに、Quark XPress の XTension が付くので、Quark XPress でアイデアストーム2.0 ファイルを読み込むことも可能。
- 他にもドラッグ&ドロップで画像ファイルを貼り込めたり、ファイルアイコンを貼り込めたりする。この場合、そのアイコンはエイリアスになるのでダブルクリックすれば開けるし、プリントする際には同時にプリントアウトするように設定可能。
- 付箋機能といってポップアップセレクト式の付箋をつける機能や、検索置換ツールバー、それを拡張した用語統一機能など盛りだくさん。
- これは使えそう。私は仕事に使うソフトは会社に買ってもらう主義だが、これなら自腹で買っても良いと思えるソフトだ。(最近は Macintosh のソフトは買いにくいのです。もちろん、アイデアストーム2.0 には Windows 版もあります。)なんていっても9800円だから。ホント安いなあ。これで儲かるのかなあ?何で私はこのソフトに気がつかなかったのだろう?97年12月にバージョンアップされていたのに。頑張って宣伝してもらいたい。(別に私はメディアビジョンから何かもらったわけではありません。念のため。)
ソフトウェアトゥーのステージ(QuarkXPress 4.0J)
- 75もの機能強化。
- ベジェをサポート。(カーブポイント、スムーズポイント、シンメトリカルポイントがある。これならベジェの苦手な私でも使えるかもしれない。)
- テキストパスをサポート。曲線の上に文字を並べるやつです。
- ルビ、禁則処理などを強化。
- 98/春発売予定。
ニフティーのステージ(NIFTY Manager 4.50 for Macintosh)
- オートパイロット機能を追加して使いやすくなった。
- 夜中に勝手にダウンロードしてきてくれる。
- メールも MINE 対応になったのでインターネットメールの添付ファイルも扱える。
- あんまり NIFTY にはつないでいないけど、CD-ROMをもらったのでつないでみよう。
- NIFTY Interway っていうものもある。ブラウザ経由で NIFTY のサービスが受けられる。
OPeNBook9003のステージ(Tower II)
- 実はステージは見ていない。スケジュールボードがなかったので時間を合わせられなかった。プレゼント大会で盛り上がっていた。
- Tower II がやっと出るみたい。昨年の Expo で発表のはずでは?^^;)
- プラグインが目玉。新宿副都心や華厳の滝など周辺環境も含めてシミュレートするらしい。例えば、新宿は人口が多く需要多いが、華厳の滝は季節によって観光客の数が大幅に変わる、など。Web からもプラグインなどを供給するそう。スカイブリッジでつないだツインタワーも作れる。ゴールデンウィークに9,800円で発売予定。欲しい!
- でも、Power Macintosh 専用です。やっぱり Power Macintosh 買わないとだめかな?こういうソフトがどんどん増えている。pinna もそうだし。
- AQUAZONE 用の Newtonfish を売っていました。(うーん…)
- 展示ブースやプレゼンビデオは良くできてました。(ああいうセンスは好きです。)
クラリスのステージ(ファイルメーカーPro 4)
- 単に Web でデータベースを公開できるだけでは?と思っていたが違った。
- ファイルメーカーPro 4 が1本あれば、インターネットブラウザを介してみんなで見たり、書き換えたりできる。アクセス制限もできる。
- CDML(Claris Dynamic Markup Language)を使えばWebでの表示方法も変えられるが、デフォルト用の設定ページもついているので簡単にデータベースを公開できる。
- Microsoft Excel からドラッグ&ドロップでデータを取り込める。(まだまだ表計算ソフトでデータ管理をしている人が多い事への配慮)
- 思っていた以上に Ver.3 から良くなっていました。
ゼロックス のステージ(ブーイング!)
- 内容のレポートはしません。見ていないので。
- ここは、とにかく、うるさい。スピーカのボリュームを上げ過ぎ。さらに「ワー」「キャー」とうるさいコントをやるものだから、隣のブースのステージが聞こえないのだ。ホントに困り者だ。主催者は結局4日間何の手も打たなかった。クレームはなかったのだろうか?
- どんな小さなブースでも一生懸命準備してきているのに。音量で対抗できない(設備が力不足な)ブースもあるだろう。普通は出展社のルールで音量などは決められているはずだがなあ?
- 私は別にゼロックスに個人的な恨みがあるわけではありません。でも、みんなの Expo なので来年はもう少し考えて欲しいなと思うだけです。
[Expo Report]
[Expo Tokyo Report (その1)]
[Expo Tokyo Report (その2)]
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そんなにたいしたページではありませんが…(^^;)
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