Home LAN の構築（その６）

　さて、設定が終わったので Ethernet ケーブルをケーブルを接続しましょう。ケーブルの接続は間違いやすいので慎重に行って下さい。ネットワークが接続できない場合の原因の半分ぐらいが接続のトラブルです。脅かしましたが接続は簡単です。簡単なだけにミスを見逃してしまうのです。まさか、ケーブルに原因があるとは思わないのでしょう。

• Ethernet ケーブルは電源を入れたまま抜き挿ししても大丈夫ですが、一応基本ですから電源を落として作業をしましょう。使用するケーブルは「ストレート」ケーブルです。お間違えなく。
• Macintosh 側はどこに接続するかはわかると思います。問題は Hub 側なのです。
• Hub には通常のポートと Hub の増設ポートがあります。Hub は8ポートのものが一般的ですが、それでポートが足りない場合、別の Hub を子 Hub として接続できるのです。そうすると、8ポート＋8ポート＝16ポートになり、16台のコンピュータを接続できるのです。同様に孫 Hub を接続すれば24ポートになります。
• ただ、このように Hub を増やしていくと孫 Hub ぐらいになると信号が弱ってしまうのです。ですからあまり階層を増やすべきではありません。たかが2階層と思ってはいけません。別系統の Hub があれば A系統の孫 Hub と B系統の孫 Hub の間には2階層＋2階層で4本のケーブルがあるのです。それにコンピュータへのケーブルを加えれば6本になります。これではネットワークが不安定になってしまいます。そういう場合には12ポートとか24ポートの Hub を使うことになります。まあ、これは余談です。
• 話が脱線しました。つまり、増設ポートに間違って接続しないで下さいということです。そのポートには「Daisy Chain」（デイジーチェーン）とか書かれていますし、通常のポートとは少し離れています。
• 逆に通常のポートには「1」、「2」、……、「8」などと番号がふってあります。わかりやすいように IP アドレスと同じ番号のポートに接続することをお薦めします。何か問題があれば確認がしやすいです。
• Ethernet ケーブルの色を変えてみるのも良いでしょう。8ポート用ということで8色のケーブルが売られています。ケーブルのコネクタ部にかぶせる8色のカバーもあります。この方が安上がりかもしれません。
• Hub はコンセントにつながないと動きません。電源ケーブルをコンセントに挿し込んで下さい。

　接続が終わったので確認しましょう。Macintosh の電源を入れて下さい。

• Macintosh 起動時にこのようなメッセージが表示されたら接続を再確認しましょう。
  
• コンピュータ側の Ethernet ポートには状況確認用の LED がついています。LED とは小さなインジケータランプの事です。普通は緑色と黄色の LED です。この点灯具合で接続が正しくできているかが確認できます。
  • 残念ながら Power Macintosh G3 など本体に Ethernet ポート（RJ-45）が標準搭載されている場合には LED がありません。この場合には事前に確認する方法がありません。
• LED の表示説明はそのアダプタのマニュアルを見て下さい。機種によって異なります。ただ、一般的には次の通りです。
  • 緑色の LED：点灯……接続あり。消灯……接続無し。
    Link がとれているかを表示しています。
  • 黄色の LED：点滅……通信中。消灯……通信なし。
    通信の有無を表示します。データを送っていなくてもネットワークの同期をとっている時には点滅します。ネットワークでは常時互いの状況を同期をとって確認しあっているのです。
• この LED が点灯、点滅していれば接続ができているはずです。
• 次に Hub 側をチェックします。コンピュータ側が問題なければ Hub 側も大丈夫なはずです。一応チェックします。Hub にも LED がついています。通常は緑色1つです。
  • 点灯……接続あり。点滅……データ転送中。消灯……接続無し。
    赤く点灯して異常を知らせてくれるものもあります。
• この緑色の LED が点灯していれば接続ができているはずです。

　さて、実際にアクセスをしましょう。共有ファイルへのアクセスの方法ですがいくつかあります。

「ネットワークブラウザ」を使う

　Mac OS 8.6J では「ネットワークブラウザ」という便利なものがあります。

• アップルメニューから「ネットワークブラウザ」を選びます。
  
• ファイル共有されている Macintosh が表示されます。
  
• 左の三角マークをクリックすると名前とパスワードを聞いてきます。
  パスワード無しなら入れなくても構いません。
  
• その Macintosh のドライブが全て表示されます。ある時期の Mac OS からファイル共有はドライブ単位になりました。それまでは、フォルダ単位だった気がします。
  
• ドライブが表示されるのでダブルクリックすればドライブが開きます。

　「ネットワークブラウザ」がない場合には「セレクタ」を使います。

• アップルメニューから「セレクタ」を選びます。
  
• 「セレクタ」ではプリンタなども選べます。
  
• 「AppleShare」を選ぶとファイル共有されている Macintosh が表示されます。
  
• 名前とパスワードを聞いてきます。パスワード無しなら入れなくても構いません。
  
• 接続をクリックするとドライブが表示されるので選んで「OK」をクリックすれば完了です。
  
• ドライブをダブルクリックするとデスクトップにドライブがマウント（表示）されます。
• デスクトップにあるドライブのアイコンをダブルクリックすれば開きます。