RAM Disk の活用準備

「仮想メモリ」はオフにする。

• 「仮想メモリ」はマシンの搭載 RAM が少ない場合に HDD を RAM の代用にする機能です。
• HDD のアクセス速度も以前に比べると速くなりましたが、RAM に比べると大幅に遅いのです。
  • 約150倍ぐらい遅いです。（HDD=10ms、RAM=70ns の場合）
• ですから、「仮想メモリ」を使うとマシンの処理速度は遅くなります。
• また、メモリを RAM → HDD、HDD → RAM と頻繁に切り替えるので、動作が不安定になりがちです。
• ただ、Power Macintosh であればオンにした方が良いかもしれません。
  • 漢字Talk7.5.3 以降、「仮想メモリ」がかなり改善されているからです。
• 「仮想メモリ」をオンにすると、アプリケーションへの割り当てメモリが節約できるからです。
  • ただし、これは Power Macintosh にだけ有効です。
  • Power Macintosh の CPU は RISC なので、多くのメモリを必要とします。
  • そのデメリットをカバーするための方法なのです。
• 速度低下も安定度もそれほど気になりません。
• 私も会社の Power Macintosh ではオンにしています。（搭載 RAM は 80MB です。）

• Mac OS のメモリ管理はお世辞にも良いとは言えません。「よく落ちる」と言われるのはそのためです。
  • ただ、漢字Talk7.5.3 以降、少しづつ改善されてきています。
• そのため、安定して使うためには工夫が必要です。
• それは、アプリケーションへの割り当てメモリを増やすことです。嘘のように安定します。
• 以前は RAM が高く、たくさん使うことができませんでした。そのため、割り当てメモリが低く設定されているアプリケーションが多いのです。
• 今は RAM も安く、たくさん搭載することが可能です。割り当てを多めにしましょう。

• アプリケーションのアイコンを選択する。（開かない。黒くするだけ。）
  • アプリケーション動作中はこの設定はできません。
  
• 「Finder」にして、「ファイル」メニューから「情報を見る」を選ぶ。
  
• 情報ウィンドウが開く。
  
• 一番下にある「メモリ必要条件」を次のように設定する。
  • 「最小サイズ」には「推奨サイズ」と同じメモリサイズを入れる。
  • 「使用サイズ」には「推奨サイズ」の2倍のメモリサイズを入れる。
• これはあくまで例です。不安定なアプリケーションにはもっとたくさん割り当てて下さい。
• 逆に安定していれば1.5倍程度でも良いでしょう。

• アプリケーションへのメモリの割り当ては多ければ多いほど安定します。
• しかし、メモリ（RAM）容量は限られています。
• できれば、必要最低限のメモリ割り当てにしたいものです。
• そのための方法を説明します。（原始的な方法です。）
• 「バルーンヘルプ」を「表示」にします。
  
• 「Finder」にして、「アップル」メニューから「この Macintosh について…」を選ぶ。
  
• マウスポインタを使用容量のところへ持っていくとメモリの使用量がわかります。
  
• あまりにも割り当てメモリが余っていれば減らせば良いのです。
• ただ、割り当てメモリは状況によって変わるので、いろいろなケースで確認して下さい。
  • 例えば、この例の「Netscape Communicator」の場合、Plug-in をロードしたりすると使用メモリが増えるのです。

• さて、ここまでメモリの設定をした後どれくらい RAM が余っていますか？
• 通常同時に使用するアプリケーションを全て起動します。
• そして、同じく「この Macintosh について…」で「最大未使用ブロック」を見て下さい。
  
• ここで、使いたい RAM Disk 容量を差し引いても 5MB 程度余っていれば大丈夫です。
  • （注意）私は既に RAM Disk を使用しています。
  • そのため、この例ではその容量が「システムソフトウエア」に追加して表示されています。
  • 68k Macintosh の「システムソフトウエア」の使用メモリはこんなに多くありません。
• ここでメモリが足りない場合は RAM を増設しましょう。
• 最近は RAM も安くなりました。32MB SIMM も 5,000円程度で購入できると思います。
• 増設方法は［Centris650のメモリ増設］をご覧下さい。