フォーサーズ雑記帳（バックナンバー）

カメラの小型・軽量化について(その4)

• さて、ミラーレス一眼がデジタル一眼レフと統合されて進化するためには何が必要なのだろう。それはミラーレス一眼が異端である理由を確認してみれば良い。それを解決すれば正統への道が開けるからだ。ポイントは大きく3点ある。

• まず、1点目は女性ユーザ向けに最適化された大きさである。ミラーレスカメラはフランジバックが短く、ボディの奥行きが短くできるので容易に小型化できるのだが、男性ユーザには小さ過ぎて持ちづらいのだ。これは欧米でのミラーレスカメラの伸びが鈍いことにも関係していると思われる。欧米人の手は日本人の手と違って大きい。彼らにとっても小さすぎるのである。ただ、先に述べたとおり、男性の手にも持ちやすいように大きなグリップを持ったカメラが登場してきている。今後改善していく可能性はあるだろう。

• 次に、2点目はミラーレスカメラの特長であるファインダレスの形状である。女性ユーザにとってファインダを覗くことは化粧が崩れるリスクが大きい。そのため、背面液晶モニタを見ながら撮影するスタイルが受け入れられたわけだが、手ぶれのリスクもある。手ぶれ補正技術が進化しているが、上達したユーザはファインダを覗くことでカメラを固定し、手ぶれを抑える技を身につけているだろう。そして、我々のようなオヤジは老眼が来ているので背面液晶モニタでは近すぎて目の焦点が合わないのだ。外付けのEVFは以前からあり、最近は背面液晶モニタを超える性能のEVFも登場してきているが、意外に接眼部が出っ張っていて邪魔なのだ。私のように付けっ放しにするユーザにとっては内蔵してくれた方が良い。まだ光学ファインダには性能で及ばないものの、情報表示やプレビュー機能など光学ファインダには難しい機能も簡単に実現できるのだ。これもEVF内蔵カメラが登場してきている。今後に期待である。

• 最後に、3点目は交換レンズが小型化を優先しているため、暗くて性能が今ひとつな点だ。解放F値がF3.5-F6.3とかF4.8-F6.7というズームレンズが当然のように売られている。ミラーレスカメラの場合、コントラストAFなので解放F値が暗くてもピントは合うのだが、イメージセンサが小さい上にレンズが暗ければボケにくく、回折の影響も受けやすくなってしまう。カメラはボディ性能が全てではない。実際にはレンズ性能の方が重要だと私は思っている。「そのレンズを使いたいからカメラを購入する」というのは別に珍しいことではない。私がE-3を購入したのもZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F.0を使いたいが故だったのだ。そして、これも解決の糸口は見えてきている。単焦点レンズではF2クラスが登場しているし、ズームレンズでもF2.8クラスが登場しているからだ。明るいレンズだからといって極端に大型になるというわけではないだろう。ミラーレスカメラは一眼レフに比べてフランジバックが短くなった分だけマウント径が小さい。なので、一眼レフカメラシステムと比べてレンズを小型化できるからだ。

• 私はこれら3点をクリアすることでミラーレスカメラは現在の一眼レフカメラの受け皿になると考えている。現状でこの条件をクリアしているのはパナソニックだけで、実質的にはLUMIX DMC-GH3だけではないだろうか。オリンパスのOM-D E-M5はグリップなしではこの条件をクリアしないし、ニコンのNikon 1 V2はレンズが条件をクリアしない。そのLUMIX DMC-GH3だが、私は立派なオヤジカメラだと思っている。そして、ボディ内手ぶれ補正がない、などの課題はあるものの、現在の一眼レフカメラの受け皿になると思っている。繰り返しになるが、LUMIX DMC-GH3とLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.、LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S.、LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8 /POWER O.I.S.の組合せは素晴らしいだろうと思う。ただ、他の候補が存在しない現状では異端でしかない。

• ただ、私が気にしているのは他の候補が存在しないことよりも「重さ」である。LUMIX DMC-GH3は550gもある。この550gは微妙な重さだが、オリンパスのフォーサーズのエントリーモデルだったE-620は475gであることを考えるとやはり重いのではないだろうか。付け加えるならば、キヤノンのEOS Kiss X7は407gなのだ。勝手な線引きだが、500g未満が合格ラインではないだろうか。余談だが、キヤノンのプロモーションは巧い。キヤノンが公式発表しているEOS Kiss X7の重量は370gである。しかし、それはバッテリやSDカード抜きの重さであり、CIPAガイドライン準拠ではないのだ。それを堂々と前面に出してうたっている。他社は素直にCIPA基準に準拠しているというのに、である。まあ、ずる賢いと言ってしまえばそれまでだが、マーケティング上手のキヤノンが「重さ」を重視しているのはさすがである。

• キヤノンはEOS Kiss X7で適切な大きさの軽いカメラを提案している。これはとても重要なことだと私は思っている。だから長々と書いている訳だが、そのためにはカメラユーザの無意味な「重さ信仰」や「金属素材＝高級思考」を早急に打破する必要があるだろう。フィルム式の一眼レフシステムを使ったことがある人ならわかるだろうが、重たかったのだ。オリンパスのOMシステムは小型軽量で有名だったが、ボディやレンズには多くの金属素材が使われていたので実はE-SYSTEMより重いのある。例えば、E-5は892gでOM-4 Tiは510gである。それだけを見るとOM-4 Tiの方が軽く思えるが、E-5はオートフォーカスが効くし、モータードライブ機能も持っている。OMシステムのモータードライブ2は電池は別で360gあるので合わせるとE-5より重くなるのである。ちなみに、OM-4は540gなので、チタン素材をボディ外装に使用することで30g軽量化されているわけだ。

• 私は素材の進化がカメラの軽量化に貢献すると楽観視していたのだが、そう簡単ではないようだ。軽量で高剛性のマグネシウムフレームや軽量で強いエンジニアリングプラスチックなどが開発されているが、金属素材を高級だとありがたがるユーザがいる限り、なかなか軽くはならないのかもしれない。モデルチェンジで大幅に重くなってしまったオリンパスのPEN E-P5は時代に逆行しているのではないかと懸念されてならない。

• 私の単なる想像ではあるが、今の不況においてカメラメーカは決断ができないのではないか。これまでどおり、女性ユーザ向けの製品を開発していればそこそこは売れるのに、新たなユーザ層を開拓する必要はあるのか、と思っているのかもしれない。しかし、女子カメラブームが永久に続くことはない。半年周期でモデルチェンジしている現状ではマーケットが飽和するのも時間の問題だからだ。私はカメラメーカが女子カメラに加えてオヤジカメラを開発することでマーケットは広がるし、モデルチェンジサイクルも延ばせるのではと思っている。そのためには、何点か改善すべきポイントがあるのは前述のとおりである。

• そして、ミラーレスカメラが女子カメラに加えてオヤジカメラとしての地位を確立できた頃には一眼レフとミラーレス一眼の立場は逆転しているだろう。もちろん、一眼レフがなくなることはないだろう。その頃には一眼レフも進化していると期待したい。ミラーレスの技術を取り込み、三板式のイメージセンサを搭載していたり、プリキャプチャ可能な高性能のEVFが搭載されているかもしれない。そうなれば、一眼レフとミラーレス一眼の境界はあいまいになり、統合進化の目処が立つわけだ。念のために書いておくが、統合進化とは「ハイブリッド」のことではない。両者の利点を合わせ持つ新しいカメラの誕生ということだ。

カメラの小型・軽量化について(その3)

• さて、私が書きたいことはカメラも携帯機器の1つである以上、小型・計量化は必然だが、それで終わりではないということだ。ミラーレスカメラのヒットは「キレイな写真が撮れる」は大前提として、それに加わった「簡単」「小型」「軽量」がその推進力だろう。しかし、ヒットを続けるためには更なる進化が必要なのだ。

• しかし、それを発展途上のミラーレスカメラで考えるのは難しいので、まずは既に実績のある携帯電話の事例で見てみよう。といっても機能面ではなく、大きさと重さで考えてみたい。携帯電話は元々は自動車電話がスタートで、携帯できるようになった最初のモデルは肩掛け式の巨大なものだった。それが固定電話の受話器サイズになり、手のひらサイズに小型化されてきたのだ。これは電気回路基板が半導体デバイスに集約されて小型化されたことと、低消費電力化し技術が進化したことでバッテリーが小型化されたからなのだが、それが行き過ぎたことがあった。小さくなりすぎたのだ。いくら電話番号を登録してあるからといってテンキーが小さくて押しづらい電話機は困りものだった。そのために開発されたのが「二つ折り型」の携帯電話である。これは大きな液晶画面と小型化の両立に効果的だったのだが、折りたたみのヒンジ部分が壊れやすいという問題があった。結果的には携帯電話は「ストレート型」に回帰し、現在はスマートフォンに進化し、ソフトウェアキーボードが搭載されることでさらに大画面化し、薄型化しているというわけだ。

• さて、これをそのままカメラにあてはめるのは少し厳しい。デジタルになってはいるものの、カメラは電気回路の固まりだけではないからだ。ミラーレスになってさらに比率は下がってはいるものの、光学部品やメカ部品はまだまだ多い。光学部品やメカ部品の大きさはイメージセンサやファインダの大きさに比例する。ミラーレスになってメカ部品は減ったし、電子ビューファインダになって光学部品は減ってはいる。しかし、カメラである以上、それらがなくなることはないだろう。

• 光学部品の材料であるガラスは重い。それをプラスチックに代えることは可能であるが、まだまだ同じ性能を出せないのが現状だ。高精度のプラスッチックレンズができれば軽い交換レンズが実現できる。そういう時代が来るのが楽しみであるが、まだ遠い先のことだろう。そうすると、小型化の鍵の1つはイメージセンサの大きさになる。マイクロフォーサーズはその名前のとおり4/3インチ型のイメージセンサを採用することによってカメラ、特にレンズの小型・軽量化を目指したが、ここに来て1インチ型や、さらに1/2.3インチ型のイメージセンサのレンズ交換式カメラが登場するようになっている。各社ともカメラシステムの小型化を意識しているのは間違いない。

• しかし、冷静に調べてみると1インチ型のイメージセンサを搭載したNikon 1の一番小型モデルであるS1のサイズは102.0×60.5×29.7mm、1/2.3インチ型のイメージセンサを搭載したPENTAX Q10は同じく102.0×58.0×33.5mmであるのに対して、マイクロフォーサーズの最小モデルのOLYMPUS PEN E-PM2は109.8× 64.2× 33.8ｍｍであり、それほど大きさに違いがないのだ。もちろん、カメラボディだけで比べるのはナンセンスだが、ここに大きなヒントがある。

• 余談だが、フォーサーズ規格が策定された2002年9月にイメージセンサの技術進化スピードをどの程度に想定していたのかは興味深い。規格とは言ってもレンズマウントは簡単に変更できないため長期的な視野が必要だったはずだ。当時オリンパスは4/3インチ型を選んだのだが、9年後にニコンは1インチ型で大丈夫と考えたのだ。この9年間の技術進化がセンササイズを約半分にしても良好な画質を実現できるようになったのか、否か。その評価結果はNikon 1の実績次第であろう。もちろん、9年前とはいろいろ状況が異なっているのは当然だ。カメラで動画撮影することになるとは思っていなかっただろうし、ミラーレスなどというカメラが出現するとも思っていなかっただろう。また、レンズの光学性能をデジタルでここまで大幅に補正できるようになるとも考えていなかったはずだ。そういう観点で見れば、10年後には1/2.3インチ型センサで十分な高画質が得られているかもしれない。

• さて、話を戻そう。携帯電話の例でもあったとおり、携帯機器は人の手で扱うので小型化には限界がある。小さすぎては逆に操作が不便になってしまうからだ。先ほどのNikon 1 S1やPENTAX Q10の大きさはあえてその大きさに留めているのであり、技術的にはまだまだ小型化できると思われる。ここが重要で、あえて大きくしなければならないのだ。しかし、カメラメーカ各社は「XXでは世界最小」と小型化競争を続けているのが現実であり、既に小さくなり過ぎている感が強い。そういう点ではカメラはまだまだ未成熟な製品だと痛感してしまう。

• 私はミラーレスカメラはそのスタートが女性向けだったので、未だに女性仕様であると思っている。パナソニックのLUMIX DMC-G6やDMC-GH3、ニコンのNikon 1 V2などの例外はあるものの、まだまだ少ない。私が勝手に男性仕様と認定しているカメラはグリップが大きくて男性の手のサイズに合っているか否かである。また、コマーシャルやカタログなどで男性が手に持っているカメラは男性仕様かなと思ったりするわけだ。

• あくまでも一般論だが、あるモノがあってそれを正統とすると、それに反する異端が登場し、異端が勢力を増し、最後は正統が異端に統合されて進化するという流れがある。これをレンズ交換式デジタルカメラに当てはめると、デジタル一眼レフという正統があり、ミラーレス一眼という異端が登場したというのが現状である。そして、異端は成長を続けている。異端がこのまま大化けしてくれれば正統と統合される可能性がでてくる。それこそが進化なのだと思っている。

カメラの小型・軽量化について(その2)

• とりあえず私のMacBookは何とか動いているし、買い替え候補の1つであるMacBook Proはまだリニューアルする気配がない。買い替えに熱中する訳にもいかないので、話をマイクロフォーサーズに戻そう。

• まず、パナソニックとオリンパスの製品企画の違いを見てみよう。それはそれぞれのマイクロフォーサーズの製品と歴史を見るとよくわかる。パナソニックのマイクロフォーサーズの1号機は2008年10月発売の DMC-G1である。このカメラは初のマイクロフォーサーズカメラなのだが、2008年8月のマイクロフォーサーズ規格発表時のファインダレスの説明図とは異なり、旧態然とした電子ビューファインダを内蔵した一眼レフと同じボディ形状は当時賛否両論だった。それに対し、オリンパスの1号機は2009年7月に発売されたPEN E-P1で、コンセプトモデルと同じくファインダレスのデザインで新時代のカメラとして絶賛された。ただ面白いのは、正反対に見えた両モデルともターゲットは女性だったのだ。オリンパスは今と同じく宮崎あおいをCMキャラクターに起用して女性ユーザにアピールしていたし、パナソニックは女流一眼隊として様々な年齢層の女優5人でアピールしていたのが懐かしい。

• 余談だが、オリンパスのマイクロフォーサーズカメラの製品化がパナソニックより1年近く遅れたのはこの規格がパナソニック主導で策定されたものだと推測されている。私も全く同感である。当時オリンパスはフォーサーズシステムの開発も積極的に行っており、マイクロフォーサーズはパナソニックのお手伝い程度の位置づけだったように思われる。しかし、それが大ヒットしてしまったのだ。(苦笑)

• オリンパスのPEN E-P1のヒットを見てすぐさまパナソニックはファインダレスのDMC-GF1を2009年9月を発売した。もちろん、数ヶ月で新製品を開発できるわけではないので、それ以前から開発をしていたのであろうが、発売するかお蔵入りにするかの判断の後押しにはなっただろう。それに対し、オリンパスはファインダ内蔵のOM-D E-M5を2012年3月まで発売しなかった。これは何を意味しているのだろうか。

• 勝手な想像を書いてみたい。パナソニックは男性・女性の両方をターゲットにしていたのに対して、オリンパスは女性のみをターゲットにしていたのではないだろうか。その違いの原因は当時パナソニックは事実上フォーサーズから撤退していたのに対し、オリンパスにはフォーサーズがあったからだろう。パナソニックはマイクロフォーサーズに賭けないとならない状況だったのに対して、オリンパスは男性ユーザをフォーサーズにまかせて、マイクロフォーサーズではターゲットを女性ユーザに絞り込んでいたのではないだろうか。

• ただ、私はこのことが両社のマイクロフォーサーズカメラに大きな違いを生むことになったと思っている。オリンパスはあくまで女性がターゲットなので、OM-D E-M5ですら小型なのだ。それに対して、パナソニックは女性向け・男性向けが明確になっている。GFシリーズやGXシリーズは女性の手にちょうど良いサイズであるのに対し、Gシリーズ、GHシリーズは男性の手にちょうど良い大きさである。実際に見てみよう。オリンパスのOM-D E-M5は121 × 89.6 × 41.9mmで425gなのに対し、パナソニックのDMC-G6は122.5 × 84.6 × 71.4mmで390gと大きいが軽量なのだ。そして、DMC-GH3は119.9 × 83.2 × 70.8mmで550gと大きく重いのだ。

• まあ、550gを重いとするかは意見が分かれるかもしれない。カメラユーザというのは面白いもので、「軽すぎると手ぶれする恐れがある」などと重いことを望む人がいるのだ。他の携帯機器ではあり得ない反応である。加えて、高級感を重さで感じるようだ。「重ければ高級」というのは不思議な感覚である。結果としてプラスチックボディは安物で、金属ボディが高級という認識が定着してしまっているようだ。

• ミラーレスカメラでユーザ層を広げるのであれば、カメラマニア的な考えから脱却しなければならなのではないだろうか。もちろん、カメラは趣味の道具なので「所有する喜び」を満足する必要がある。その意味では「高級感」は必要である。そして、カメラなのだから手ぶれしない写真が撮れなければならない。しかし、それらは重くしなくても実現できるものだ。

MacBook不調(その2)

• さて、私の使っているMacBookと買い換え候補を比べてみよう。ずっとMacユーザであるのだが、しばらくMac関連情報を積極的に収集していなかったので、この表を作るのも四苦八苦である。ネットやらMacintosh情報誌などからの情報の寄せ集めてみたものの、この表が正しいのか今ひとつ自信がない。(笑)

  仕様	MacBook　13" Late 2007 (MB062J/B)	MacBook Air 13" Mid 2013 (MD761J/A)	MacBook Pro 13" Retina Display Early 2013 (ME662J/A)	MacBook Pro 13" Mid 2012 (MD104J/A)
  CPU	Intel Core 2 Duo 2.2GHz Dual Core	Intel Core i5 1.3GHz (Haswell 第4世代) (Turbo Boost時 2.6GHz) Dual Core	Intel Core i5 2.6GHz (Ivy Bridge 第3世代) (Turbo Boost時 3.2GHz) Dual Core	Intel Core i7 2.9GHz (Ivy Bridge 第3世代) (Turbo Boost時 3.6GHz) Dual Core
  メモリ	4GB(最大) 667MHz DDR2	8GB(最大) 1,600MHz LPDDR3	8GB(最大) 1,600MHz DDR3L	8GB(標準) 1,600MHz DDR3L
  GPU	Intel GMA X3100	Intel HD Graphics 5000	Intel HD Graphics 4000	Intel HD Graphics 4000
  ディスプレイ解像度	13.3インチ 1,280 x 800 pixel 外部最大1,920 x 1,200 pixel	13.3インチ 1,440 x 900 pixel 外部最大2,560 x 1,600 pixel	13.3インチ 2,560 x 1,600 pixel 外部最大2,560 x 1,600 pixel	13.3インチ 1,280 x 800 pixel 外部最大2,560 x 1,600 pixel
  ストレージ	120GB シリアルATA 5400rpm	256GB フラッシュストレージ	256GB フラッシュストレージ	750GB シリアルATA 5400rpm
  光学ドライブ	8倍速 Super Drive	非搭載	非搭載	8倍速 Super Drive
  インターフェース	USB2.0 x 2 FireWire 400 1000Base-T Ethernet Mini DVI - iSightカメラ - マイク端子 ヘッドフォン端子	USB3.0 x 2 - - Thunderbolt SDXCカードスロット 720p Face Time HDカメラ - デュアルマイク端子 ヘッドフォン端子	USB3.0 x 2 - - Thunderbolt x 2 SDXCカードスロット 720p Face Time HDカメラ HDMI デュアルマイク端子 ヘッドフォン端子	USB3.0 x 2 FireWire 800 1000Base-T Ethernet Thunderbolt x 2 SDXCカードスロット 720p Face Time HDカメラ HDMI ヘッドフォン端子
  ワイヤレス	IEEE 802.11n (a/b/g) Bluetooth 2.0+EDR	IEEE 802.11ac (a/b/g/n) Bluetooth 4.0	IEEE 802.11n (a/b/g) Bluetooth 4.0	IEEE 802.11n (a/b/g) Bluetooth 4.0
  OS	Mac OS X 10.5 Mac OS X 10.7まで対応	Mac OS X 10.8	Mac OS X 10.8	Mac OS X 10.8
  バッテリー駆動	最長6時間	最長12時間	最長7時間	最長7時間
  サイズ	27.5×32.5×2.27cm	22.7×32.5×1.7cm	21.9×31.4×1.9cm	22.7×32.5×2.41cm
  重量	2.27kg	1.35kg	1.62kg	2.06kg
  素材	ポリカーボネイト	アルミニウム Unibody	アルミニウム Unibody	アルミニウム Unibody
  価格	159,800円	128,800円	168,800円 旧価格158,800円	148,800円 旧価格138,800円
  発売	2007/11/1	2013/06/11	2013/02/14	2012/06/12

• 当然ではあるが、7年近くも経つとパソコンの技術は大幅に進化している。私自身の勉強も含めて簡単にまとめてみたい。

• まずは液晶ディスプレイの進化について書いてみよう。私が今使っているMacBookは13インチで1,280 × 800ピクセルであるが、Retina Displayは同じ13インチで2,560 x 1,600ピクセルと縦、横、共に2倍になっている。つまり、同じサイズで4倍の情報量を表示できるようになっているのだ。これは写真や映像を表示する場合に有利である。デジタルカメラのイメージセンサの画素数はどんどん増えているし、映像もハイビジョン化されているからだ。ただ、アプリケーションがこの高解像度に対応していないと単に縦横2倍に拡大されるだけになってしまう。ドットマトリックスで作られた文字やアイコンが4倍の面積に拡大されるのでギザギザ(ジャギー)が目立ってしまうのだ。アンチエイリアス(スムージング)処理でギザギザを目立たせないようにすることも可能なのだが、画面がぼやけてしまう。ただ、ディスプレイの高解像度化が今後の流れであることには変わりはなく、アプリケーション側も順次対応してくるようだ。

• 次にストレージの進化だが、HDDからSSDになりつつある。HDD(Hard Disk Drive)は高速に回転する円盤に磁気記録するのだが、SSD(Solid State Drive)は半導体メモリであるフラッシュメモリに電気的に記録するのだ。HDDが構造的に衝撃に弱く、故障しやすく、消費電力が多いのに対して、SSDは可動部分がないため衝撃に強く、故障しにくく、低消費電力である。しかも、桁違いに高速なのだ。しかし、SSDはまだまだ高価なため大容量化が難しい。そして、電気的に記録するために消去・記録回数に限界がある。そのため、私は普及には時間がかかると思っていたのだが、フラッシュメモリが大量に生産されるようになってコストが下がったため状況が変わってきたようだ。確かにノートパソコンであれば128GB〜256GB程度のストレージ容量でも問題はないだろう。事実、私の今使っているMacBookのHDD容量は120GBしかないのだ。もちろん、HDDは2TB程度の容量は簡単に実現できるので、持ち運ばないデスクトップパソコンや外付けストレージには最適であることに変わりはない。また、SSDの消去・書き込み回数の制限については、同じメモリセルに書き込みが集中しないような制御をすることで解決されているらしい。まあ、制限回数も数百回程度から10万回程度に向上しているので実用的に問題はないレベルになっているのだろう。

• 各種インターフェースも高速化している。USBは2.0から3.0にバージョンアップしている。転送速度は480Mbpsから5Gbpsに、給電能力は500mAから900mAにアップしている。ちなみにFirewire 800(IEEE1394)が800Mbpsなので、転送速度は軽く上回っている。また、外部ディスプレイ接続用のDisplayPorはMini DVIからThunderboltに変わっている。Thunderboltはマルチプロトコル対応でDisplayPortだけでなくPCI Expressにも対応している。そして、外部出力としてデジタルテレビを接続するためのHDMIポートも搭載されるようになっている。

• 内蔵ストレージのインターフェースも進化している。私の知識はE-IDE(ATA-2)から止まってしまっているので調べ直してみた。ATAがパラレル転送だったのに対し、今はシリアル転送のSATA(シリアルATA)に変わっている。パラレル転送は16ビットの場合には16本の信号を同期を取って転送する必要があるので高速化に限界がある。しかし、シリアル転送は信号線は1本なので同期を取る必要がなく、高速化できるのである。SATAは3.0までバージョンアップし、転送速度は6Gbps(実効速度：600M/s)に達している。ATA-2はDMA転送で16.6MB/sだったので大幅に高速化しているわけだ。さらに、SATA ExpressというPCI Expressを使ったさらに高速のSATAが登場し、MacBook Air (Mid 2013)に採用されているのでSSDが超高速らしい。

• Wi-Fiも進化している。無線LANはIEEE802.11acとなり、従来のIEEE802.11nよりも3倍程度高速化している。規格上はIEEE802.11nは600MbpsでIEEE802.11acは6.9Gbpsなので、大幅に高速化しているのだが、規格は理論値だったり最高値だったりするので、実効速度としては3倍程度ということなのだろう。無線LANは帯域幅、変調方式、アンテナ技術などの技術の集合体でIEEEが規格化をしているのだが、IEEE802.11acはまだ正式にリリースされていない。つまり、アップルはDraft仕様で先行して製品化しているらしい。もちろん、正式版がリリースされてDraft仕様と差異があった場合にはファームウェアのバージョンアップなどで対応するのであろう。アップル以外のメーカでも同様に先行リリースしているところがあるようだ。

• さて、最後はCPUだ。CPUの進化は機能強化と低消費電力化の2つの面がある。この両者は相反するもののようだが、そうではない。インテルは着実にCPUの機能強化を進めている。今使っているMacBookはそれまでの32ビットアーキテクチャから64ビットアーキテクチャに作り直されたIntel Core 2 Duoを搭載している。現在のインテルのCPUはその後継のIntel Core iシリーズで、第1世代がNehalem、第2世代がSandy Bridge、第3世代はIvy Bridge、そして、現行の第4世代が Haswellである。これらは全てIntel Core iシリーズなのでプロセッサナンバーなどで識別するらしいが、私は詳しくないので通称である開発コードネームで通そうと思う。第1世代のNehalemからインテル ターボ・ブースト・テクノロジーが採用され、Turbo Boostという高速モードが存在する。第2世代のSandy BridgeからGPU(Graphic Processing Unit)がCPUに統合された。同じチップ上にGPUがあるので高速にインターフェースができるというわけだ。第3世代のIvy Bridge以降はCPU性能だけでなく、GPU性能まで含めて語られるので良くわからないが、3Dグラフィックス性能や動画編集能力が上がっているらしい。

• 注目すべきはそれらのCPUのプロセスルールである。Intel Core 2 Duoが65nmなのに対し、最新のHaswellでは22nmである。これが小さいということは回路が微細に造り込まれていることを意味する。CPUに限らず、半導体デバイスは微細加工を押し進めている。それは小さな半導体チップにより多くの回路を造り込むためなのだが、それによって動作電圧は下がり、消費電力は少なくなる。先に述べたとおり、さまざまな機能強化を図られているので、普通なら消費電力は大きくなる。しかし、プロセスルールを小さくすることで消費電力は下がるのである。結果としてトータルで消費電力が低くなるように開発されているというわけだ。

• 当然ながらバッテリー技術も進化しているのだろうが、詳しくはわからない。各社のノウハウでもあり、情報が少ないからだ。ただ、半導体デバイスや液晶ディスプレイ、ストレージ、などさまざまな部分で低消費電力化が進んでいることもあり、今使っているMacBookが公称6時間の駆動時間なのに対して、最新の MacBook Airは12時間も駆動できるらしい。素晴らしいが、ほとんどMacBookを持ち歩かない私には関係ないかもしれない。いや、重量が1.35kgなら持ち歩くかもしれないか……

• ただ、アップルのモバイル機器に対する考え方がかなり変わってきているように感じた。iPodやiPhoneもそうだが、MacBookも今ではバッテリーが交換できない。アップルストアに持ち込めば交換作業をしてくれるが、製品寿命以上にバッテリーが充分に機能する自信があるのかと少し驚いている。私はノートパソコンはオール・イン・ワンタイプのパソコンだと思っていたのだが、MacBook Airはもちろんだが、MacBook ProのRetina Displayモデルもオール・イン・ワンタイプとはほど遠い仕様である。ただ、冷静に考えると私はUSBポートしか使っていないし、光学ドライブはMicrosoft Officeをインストールした時以来使っていない。バックアップはHDDに行っているのでCDやDVDに焼くこともないのだ。ほとんど使わないのに内蔵して重くしたくないというのは理にかなっているのかもしれない。

• さて、どうしたものか。とりあえず、私のMacBookはトラックパッドの設定を変更してタップでクリックができるようになっているので多少は延命できるだろう。なので、MacBook Proのリニューアルを待ちたい気持ちもあるのだが、何かMacBook Air 13" (Mid 2013)で決まりそうな感じになってしまった。やはり、歳をとると軽さというものが最重要スペックになるのかもしれない。(苦笑)

MacBook不調(その1)

• 久しぶりにMacintoshネタを書いてみたい。私のメインマシンのMacBookが不調である。キーボードのキー入力とトラックパッドのボタンが効かなくなってきているのだ。私のMacBookは3.1、Late 2007なので、5年半使っていることになる。まあ、寿命かなあ、でも、ちょっと壊れるのが早いかなあ、などと思うが、ちょっとだけ書いてみたい。

• 私はMacBookを使う前はデスクトップのPower Macintosh G3 DT 266を使っていた。しかし、アメリカ旅行時の写真データのストレージ用にとMacBookを購入して以来、そちらがメインマシンになってしまった。いろいろ手を入れ強化していたPower Macintosh G3 DT 266より、エントリーモデルのMacBookの方が大幅に高性能だったということもあるのだが、どこでも使えるメリットは大きい。パソコンラック前に座らなくても良く、テレビを見ながらでも使えるからだ。Macintoshでもデスクトップモデルが無くなって久しいが、納得できてしまう。

• ただ、デスクトップモデルだと今回の不具合は新しいキーボードを購入し、マウスを買い替えれば解決するのだが、ノートモデルの場合はそれができない。交換用キーボードパーツを探してみたが見つからないのだ。モデルが生産終了になれば交換パーツは少しずつ減っていく。6年近くも経てば市場から消えてしまうのも無理はない。当然アップルには在庫はあるのだろうが、修理するより新しいMacintoshを購入した方が経済的だろう。

• Bluetoohのトラックパッド付きキーボードがあれば買ってきても良いかと思ったが、そんな製品は販売されていないようだ。別々に買ってくれば膝の上で使えないというのに、どうして？、と思ったらキーボードとトラックパッドを一体化できるケースが売られているようだ。しかし、最近のペラペラのキーボードは好きになれない。キーストロークが短すぎるからだ。携帯性を重視するノートパソコンだけかと思っていたら、デスクトップのキーボードもいつの間にかペラペラになっている。要はコストが安いということなのだろう。わざわざ外付けのキーボードを購入するのであればキータッチの優れたものにしたいのだが、先のケースはそういうキーボードを想定していないようだ。まあ、そこまでするか、という感じではある。

• さて、というわけで新しいMacintoshを物色し始めているのだが、迷っている。さすがに一体型のiMacや超省スペースデスクトップのMac miniは対象外になるのだが、MacBookといってもいろいろな種類があるからだ。エントリーモデルのMacBookは既に無く、薄型モバイル用途のMacBook AirとプロシューマーモデルのMacBook Proの2種類しかないかと思いきや、Retinaディスプレイか否かなどバリエーションがあるからだ。さらに、2012年モデルからRetinaディスプレイモデルは光学ドライブが省略されているので軽くなっているのだが、非Retinaディスプレイモデルには光学ドライブが搭載されているので重いままである。恐らくRetinaディスプレイはまだまだ高価なのだろう。

• まあ、旅行時にしか持ち運ばないし、MacBook Proに決まりかと思うが、今のMacBookと同じ13インチにするか、15インチにするかは悩ましい。私のカメラバッグには15インチでも入りそうだし、Retinaディスプレイモデルは今のMacBookより軽いのだ。大きい方が使いやすいだろうが、値段がそれなりである。

• 6月10日からのWWDCで新製品が発表されるだろうし、少し様子を見てみるか、と思っていたら、何とMacBook Proシリーズはモデルチェンジしなかったのだ。これには正直なところ、驚いてしまった。現行モデルが発売されて既に1年が経過しているというのに更新されないとは……。同時にリリースされていたMacBook Airはモデルチェンジしているので何か理由があるのだろうが、買い替えができなくなってしまった。さすがに1年落ちもモデルを買う気にはならないからだ。調べてみるとRetinaディスプレイモデルは今年2月にマイナーアップデートされているようだ。ただ、雑誌で特集されないような仕様変更で、為替レートの変化に対する価格改定の意図が強かったようだ。

• 加えて、今の急速な円安の問題がある。アベノミクスによって1ドル=80円を割り込んでいた為替レートが1ドル=100円を超えてしまった。日本の輸出企業にとっては追い風だが、日本に輸出をしているアップルには逆風になっているわけだ。「ちょっとヤバいなあ」と思っていたら、案の定、アップルが値上げを行ったのだ。まあ、アップルは過去にも為替レートの大きな変動時には値上げ/値下げを行っていたので想定内の動きではあるが、このタイミングでMacBookの調子が悪くなるとは思っていなかったので困っている。確かに為替レートが25%も変動しているにしては値上げ幅は抑えられていると思われるが、1年落ちのモデルまで値上げするとは大したものだ。

• 余談だが、かつての(今もそうだが)円高の際に日本企業は輸出製品価格の値上げをしたのだろうか、と今さらながらに思ってしまう。そうすれば、日本の製造業がここまでダメージを負ってリストラに明け暮れることもなかっただろう。日本人はバカにまじめなので何とか値上げせずに頑張ろうとしてしまう。1ドル=120円でもギリギリの状態だったのに、1ドル=80円になったのだ。それで値上げをしないなんて正気の沙汰ではないだろう。まあ、競合する海外企業があるわけで、値上げが簡単なことではないのは理解できるが、値上げせずに赤字になるのと、値上げして売り上げが激減するのとどちらが良いのか……、究極の選択なのかもしれない。

カメラの小型・軽量化について(その1)

• 今、私は軽いカメラシステムを探しているのだが、軽ければ良いというわけではない。ちょっと補足しておきたい。OM-D E-M5を最初に触った時に思ったのは「ちょっと小さ過ぎる」だったのだ。確かに男性の手には小さいので、オリンパスも分かっているのだろう、バッテリーグリップ(パワーバッテリーホルダーHLD-6)が用意されている。先にOM-DとPENはターゲットが異なるが、オリンパスが理解しているかわからない、と書いた。まあ、私の勝手な考えでしかないのであるが、それについてもう少し書いてみたい。

• PENが女子カメラというのには異論はないと思われる。PENに限らず、ミラーレスカメラの最大のターゲットは女性である。もちろん、男性は一眼レフカメラを使え、ということではないが、ミラーレスカメラがレンズ交換式カメラユーザの裾野を広げているのは間違いない。そして、製品戦略としては一番多くを占めるユーザの要望を最大限に考慮すべきだろうということだ。しかし、女性専用カメラにしてしまうとユーザの幅が広がらない。女性にもいろいろあるだろうし、男性にもいろいろある。ターゲットを広げれば売り上げも増えるはずなのだ。ただ、何でもターゲットにすれば良いというものではない。効率良く多くのユーザを獲得するように工夫することが必要である。多額の開発費をかけて製品化した製品が販売不振になったら、企業の業績に大きなダメージを与えてしまうからだ。

• マイクロフォーサーズは動画撮影にも重きを置いた規格ではあるが、それはさて置き(笑)、静止画カメラとして性別、年齢層と熟練度でターゲットを考えてみたい。

• まずは求められる性能をまとめてみよう。もちろん、この表に当てはまらない人はいるだろうが、多数はこうだろうということである。

  			性別
  			女性	男性
  年齢層	若い	初心者	小型・軽量 ファインダ不要 簡単操作	やや大型・重くても可 ファインダ不要 簡単操作
  		熟練者	小型・軽量 ファインダ必要 ダイヤルで設定変更必要	やや大型・重くても可 ファインダ必要 ダイヤルで設定変更必要
  	若くない	初心者	小型・軽量 ファインダ必要(老眼) 簡単操作	やや大型・軽量 ファインダ必要(老眼) 簡単操作
  		熟練者	小型・軽量 ファインダ必要(老眼) ダイヤルで設定変更必要	やや大型・軽量 ファインダ必要(老眼) ダイヤルで設定変更必要

• さて、それに対して両社のカメラはどこに配置されるだろうか。まあ、私の勝手な主観ではあるが書いてみよう。これは勝手な第一印象だ。この後、いろいろ考えていくにつれて変わってしまうかもしれない。

  			性別
  			女性		男性
  			オリンパス	パナソニック	オリンパス	パナソニック
  年齢層	若い	初心者	PEN E-PL6 PEN E-PM2	DMC-GF6	?????	DMC-G6
  		熟練者	PEN E-P5 + EVF OM-D E-M5	DMC-GX1 + EVF	OM-D E-M5 + HLD-6	DMC-GH3 DMC-GX1 + EVF
  	若くない	初心者	PEN E-PL6 + EVF PEN E-PM2 + EVF	DMC-G6	?????	DMC-G6
  		熟練者	PEN E-P5 + EVF OM-D E-M5	DMC-GX1 + EVF	OM-D E-M5 + HLD-6	DMC-GH3 DMC-GX1 + EVF

• パナソニックはファインダ内蔵型とファインダレス型を明確に区別しているのは興味深い。唯一DMC-GX1だけに外付けEVF(電子ビューファインダ)が付けられるのだが、DMC-GF6には設定されていないのだ。DMC-GX1はモデルチェンジが近いと思われるが、ファインダがどうなるのか気になるところだ。これに対してオリンパスは誰にでも使えるようにラインアップしているようだ。パナソニックはオリンパスに比べてターゲットが明確に規定されているということなのだろう。また、パナソニックのDMC-GH3の位置づけは微妙だ。私には重すぎるのだが、オリンパスのE-5に比べればはるかに軽いからだ。一応、若くない男性熟練ユーザにも使用できるものとして分類してみた。そして、オリンパスには男性の手にフィットするサイズの入門機がないのが気になるところだ。

• さて、あえて「若くない」という表現にしているのだが、老眼の症状が出始めている人、体力的にも衰え始めている人、という意味である。ニコンやタムロンのスーパープレゼンターとして活躍しているカメラマンの阿部秀之氏の名言で「体力と財力は反比例する」というものがある。主に私のような中年・老年ユーザを言い表している言葉だと思われるが、若い独身女性にも当てはまるのである。今の日本でお金を持っているのは実家から会社勤めしている独身女性と子育てが終わった中年・老年男性である。そして、両社とも体力は少なめなのだ。上の表の赤く塗ってある部分はこの両者を示しているつもりである。