PHOTO EXPO Tokyo '99 Report
Page Edit 1999/03/08
このページには PHOTO EXPO Tokyo '99 についての個人的なレポートを掲載しています。
この情報はあくまでも私個人の感じたレポートです。これが絶対正しいとは限りません。みなさん個人の価値観で判断して下さい。
また、ほめたり、苦言を呈したりしていますが、何ら利害関係はありません。
概要
- 1999年3月5日〜7日に PHOTO EXPO が開催されました。一昨年ぐらいからそれまで別々に開催されていた日本カメラショーと写真・映像用品ショーを合わせて PHOTO EXPO と呼ぶようになりました。 東京地区では毎年池袋サンシャインの文化会館とワールドインポートマートで開催されました。例年通りならこの後に大阪、名古屋、札幌で順次開催されるはずです。
- 毎年思いますが、会場が狭いですね。今年は2メガピクセルのデジタルカメラを見に行ったのですが、手に取るまでが大変でした。ただ、2つのショーを一緒にしてくれたので移動の手間が省け、便利になりました。(中古カメラ即売会などはなくなってしまいましたが……)
2メガピクセル機について
- 技術の進歩は早いです。昨年メガピクセル(100万画素)のデジタルカメラが出たと思ったらもう2メガピクセル(200万画素)機の登場です。1995年頃に普及型デジタルカメラが35万画素程度の時にプロ用のデジタルカメラが200万画素ぐらいでした。その当時普及型でも15万円ぐらいしたのですが、プロ用は楽に200万円を超えていたように思います。もちろん、一眼レフタイプで、今回のものはコンパクトカメラタイプです。しかし、庶民の手に届くところまで来たのです。こんなに早いとは……ビックリです。
- デジタルカメラを普及させたのはカシオの功績でした。QVシリーズは低価格で大ヒットしました。その当時は低価格で画質の悪さを補っていたのです。「ホームページ作成ならこの画質で充分」というのが決まり文句でした。でも、それではカメラの代わりにはなり得なかったのです。その当時のデジタルカメラはパソコン周辺機器でしかありませんでした。
- しかし、今度はコンパクトカメラに負けない高画質を実現しました。メーカ希望小売価格で10〜12万円程度ですから実売で8〜10万円前後でしょう。ちょっと高価ではありますが、デザインも高級感を演出しています。こういう所有欲をくすぐるアプローチはいけそうです。また、フィルム代や現像・プリント代も不要ですからランニングコストは安いです。このデジタルカメラならではの手軽さは受けそうです。ヒットの条件は整ったと思います。楽しみです。
- ただ、ちょっとだけ心配なことがあります。日本メーカならではの「病気」のことです。1社が成功するとスグにマネすることです。最初は数社しかなかったデジタルカメラメーカですが、あっという間に増えてしまいました。このままでは市場ができあがる前につぶれるところが出てきそうです。そういう不良会社に足を引っ張ってもらいたくないですね。ただでさえ景気が悪いのですから新しい市場は大切に育ててもらいたいものです。
- 今回2メガピクセルカメラを出すのは4社のようです。どれも老舗のデジタルカメラメーカです。こういうところで猿マネ会社との格の違いを見せてくれますね。
- 富士写真フィルム(FinePix 2700)
- 230万画素。1800×1200、1280×1024、640×480(ピクセル)、230g。
- f=35mm、F3.2、1/4〜1/1000秒、50cm〜∞、マクロ9cm〜50cm。
- デジタル1.2、2.5倍ズーム。
- JPEG(Exif2.1)、DCF、DPOF。
- スマートメディア(4MB〜32MB)、シリアル。
- 94,800円。
- ニコン(COOLPIX 950)
- 211万画素。1600×1200、1024×768、640×480(ピクセル)、350g。
- f=38〜115mm、F2.6〜4、8〜1/750秒、30cm〜∞、マクロ2cm〜∞。
- デジタル1.25、1.6、2.0、2.5倍ズーム。
- JPEG、DCF、TIFF。
- コンパクトフラッシュ(8MB〜64MB)、シリアル。
- 125,000円。
- オリンパス光学工業(CAMEDIA C-2000ZOOM)
- 211万画素。1600×1200、1024×768、640×480(ピクセル)、305g。
- f=35〜105mm、F2〜2.8、1/2〜1/800秒、80cm〜∞、マクロ20cm〜80cm。
- デジタル1.6、2.0、2.5倍。
- JPEG(Exif2.1)、DCF、TIFF、DPOF。
- スマートメディア(2MB〜32MB)、シリアル。
- 113,000円。
- リコー(RDC-5000)
- 230万画素。1792×1200、896×600(ピクセル)、315g。
- f=38〜86mm、F2.8〜3.2、1〜1/500秒、4cm〜∞。
- デジタル2.5倍。
- JPEG(Exif2.1)、DPOF。
- スマートメディア(2MB〜32MB)、シリアル、USB(要変換)。
- 99,800円。
- こうして見ると、結局カメラメーカが生き残るのかもしれませんね。ただ、キャノンは大きく出遅れたようです。
普通のカメラについて
- 以前にさかんに宣伝されたAPSカメラはそれほどでもありませんでした。どうなってしまったのでしょう?どうも普及に時間がかかるみたいですね。やはり DPE 関連の普及が遅いのかな?
- 大手は高級一眼レフをリニューアルしてきましたが、ボディーだけで30万円近いなんて信じられないですね。ニコンはF100、キャノンはEOS3、ミノルタはα-9です。機能はすごいのですが……
- もう一眼レフはマニアのものですね。コンパクトカメラの性能も上がりました。レンズ交換などしなくてもズームでほとんどカバーできます。高級コンパクトカメラなども出てきました。カメラ市場は大きく変わりました。低価格のマニュアル式一眼レフが流行るきざしもあったのですが……
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そんなにたいしたページではありませんが…(^^;)
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