カワハギ釣りの巻
2002年12月7日

#長いのでお暇な時にどうぞ



←カワハギはこんなやつだよ。おちょぼ口〜

会社の人に誘われて、初めて、釣り船の上での海釣り体験をしてきました!

本当は11/23に予定されていたのだけど、この日の天気予報は雨。当日、雨は降らなかったものの、台風が近づいていたせいか、風が強くて(風速15メートルもあったらしい)船が出なかった。カワハギ釣り船は出なかったけど、アジ釣り船は出るということで、どうする?という話も出たけれど、船釣り経験数回の先輩曰く、「アジは釣れすぎて面白くない」とのこと。釣り人にとっては面白くないそうだ。よって、延期。

で、日を改めた、12/7に行ってきました。
お世話になった船宿はかめだやさん

やっぱり、天気予報は雨。こりゃあ、誰か雨男がいるな、という話になりつつ、12/7当日は朝から本降りの雨。いちおう現地(船宿)に集合したものの、こりゃあ、今日も中止かぁ?と思いきや、船出るよ〜ってことで、急いで準備を。

準備といっても、防寒の用意なのだ。「とにかく寒いから」と脅されていたので、自分なりに厚着の準備をしていった。

結局、私がした格好は、
上は、シャツ → セーター → フリース → コート → レインコート 、
下は、タイツ → スパッツ → ウィンブレの下。
厚手の靴下にスニーカー。
で、マフラー巻いて、指先のない手袋をした。
ニットの帽子の上に、レインコートの帽子をかぶった。

船が出るまでは暑くて、厚着しすぎなんじゃ?でも、寒いよりいっか、なんて思っていた。ところがどっこい‥‥

それから「慣れてないと船に酔っちゃうかも」とも脅かされていて、ビクビク。今では、乗り物は飛行機以外酔わない私だけど、小さい釣り船の経験なんてないので、酔っちゃったらどうしよう、としっかり酔い止め薬持参で挑んだ。酔い止め薬なんて飲んだの、何年ぶり‥‥(たぶん小学校以来)

ところで、釣る魚は「カワハギ」。
ザラザラした表皮は簡単に剥がせることからこの名前がついたらしい。まさに「食べるため(=皮を剥がれるため)」に名付けられた名前「カワハギ」。かわいそうに‥‥

主な生活圏は砂泥底。口が小さく餌を食べるとき餌の落下の速度(おもりをつけて海底に沈める)と同じにするのでアタリが出にくく、知らない間に餌を取られてしまう。食べてもおいしいこの魚を釣るにはテクニックが要求され、船の人気魚となっている。

しかも、肉は白身で淡泊。よくしまり、くせがない。「毒のないフグ」ともいわれる。肝はアンコウの肝と並び賞されるほどの美味。刺身、煮付け、鍋料理等何にしてもおいしく食べられる。

釣るのにテクニックが要されて、身がおいしいとなれば、釣り人に人気が出ないわけがない!

本降りの中、午前7:30出航(ちなみに現地集合は6:30だった)。

船はわりと小型で、屋形船と同じくらいの大きさの船。乗合船の料金は男性8500円、女性は20%割引の6800円。200gアサリ剥き身付。

こんな本降りの中、海の上で釣ろうなんて人はさすがにいなかったのか、船は貸し切り状態だった。あ、でも、アジ釣り船はおじさん(おじいちゃんくらいの年の人たち)が乗り込んでたなぁ。

羽田あたりを7:30に出て、約1時間後の8:30頃に剣先沖(?)に到着。

前の日に寝たのが1:30、起きたのが4:30だった私は、沖に着くまで、船室(って言っても狭い)で横になって寝ていた。横になって寝ていると、船の揺れもなんだか心地よくて、「船酔い、大丈夫なんじゃん?」とか思いながら寝ていた。

さてさて、1時間後に現地到着。むっくりと起き上がったら、予想以上に船が揺れていた。それもそのはず、走っている時はまだしも、海の上で止めるもんだから、すんごく揺れる。しかも、横になっていた体がその状態での揺れに慣れてしまったらしく、立ち上がったら一気にやられた。き、気持ち悪いかも‥‥

船頭さんの「どうぞ〜」の声で、外に出た。ささささ寒いっっっ!!

みんなが釣り始める中、私はしばらくグロッキー状態で、体が船の揺れに慣れるまで、甲板に腰掛けて遠くを見てぼーっとしていた。「寝てたら?」と心配されたが、ここまで来たのに釣らないなんて自分が許さない!と思い、なんとか9時頃から釣り始めてみた。

乗り物に酔ったことある人ならわかると思うが、近くの一点を見つめると一気に酔いがまわってくる。なので、餌の生アサリが針につけられない! 竿に2つの針がついていて、アサリを2つつけなければならないのだが、1個つけては休み、また1個つけて‥‥とやっていた。

しつこいようだが、外は本降り。波が結構高い(と思った)けど、走っている時に外にいなければ、波自体で濡れることはない。よって、雨"だけ"でびしょ濡れ‥‥。あぁ、先週の土曜日はあんなに気温も高くていい天気だったのに‥‥。

長靴の人が多いなか、私はスニーカーだったので、最初に靴がやられた‥‥。靴が水浸しになってしまい、靴の中がびっしょびしょ。靴下の水がしぼれそうなくらいで、足がめちゃめちゃ寒かった!長靴にするんだった‥‥

超厚着をしていったので、体は大丈夫だったけど、靴の中と指先が寒かった。座るところが濡れていたので、お尻も超冷たくて、水が染み込んじゃって、下着までびしょ濡れ‥‥
#全身の着替えを持っていって正解でした。

しかし、波は結構高いと思ったし、ぐわんぐわん船が揺れているんだけど、波を見た船頭さんが、船宿の人らしき人に連絡をしていて、その時に「波は凪(なぎ)」って言っていた‥‥。うそぉ、これで凪なの!?と驚いてしまった。恐るべし海の男‥‥

トイレは当然あるんだけど、和式だし、女性ならわかってくれると思うが、厚着をしていると脱ぐのが大変なんだよね‥‥ (^^;
あぁ、男性って楽でいいなぁと思いながら、トイレで悪戦苦闘。しかも、これも当然だがトイレの中からは外が見えない。ので、トイレの中の短時間で超酔う。外が見えないから、視覚と三半規管の動きが一致しなくて、揺れ方がわからないから一気にくるんだよね。船酔いがおさまってきたなぁと思っても、トイレに行くと一気にまたグロッキー状態に。

ヘロヘロになりながら、なんとかトイレから這い出して、また釣り再開。

ところで、釣ったポイントは、水深25〜35メートルくらいの沖。針が2つついていて、その先におもりがついている。餌をつけたら、リールを緩めると、一気に餌が海底へと降下していく。おもりが海底につくかつかないかくらいまで沈むと、クッとあたりがくる。そこでうまく合わせてあげられるとカワハギが釣れるのである。

隣りで釣っていた人はすぐにカワハギが釣れて、順調に釣っていた。私は、釣り糸を垂れているものの、最初はそれどころじゃなかったので、クッとあたりがきてもうまく合わせることができず、餌をとられてばかりいた。しかし、人間の体はよくできているもので、そのうち体が船の揺れに慣れてきてしまい、突然、調子が出てきてしまった。それからは本気の釣りモード。

なぜか、全員、カワハギよりもトラギス(キスという名がついているが、カサゴっぽかった)がよく釣れていたようで、私もトラギスばかりが釣れていた。カワハギ全然こないなぁ‥‥

カワハギ1匹釣り上げを目標に頑張っていたら、アタリが。と思って釣ったら、鯛だった。それも小さい子供(?)の鯛。赤くてちょっとかわいかった。

私は船酔いの後遺症もあり全然お腹がすかなかったので、お昼も食べずに、8:30(正確には9時)から15時まで釣り。15時に釣りを終了して、そこからまた1時間かけて船宿に戻ったのでした。到着16時。合計8時間半、船上にいたことになるのか‥‥。考えるとすごいな。釣っている時は、釣りに夢中なので時間を経つのがわからないんだよね。

結局、5人で、カワハギだけで計19匹。<内訳8、3、3、4、1
そうなの、1匹釣れたんだよ! ヽ(^0^)ノ
大きさは中くらいのもの。
大きいのを釣った人は、軽く20センチ以上はあったかな。
あとは、トラギスがいっぱい。

私が釣ったのはカワハギ1匹(中くらいの)、鯛(小さいの)1匹、トラギスを4匹くらい。
餌はカワハギらしきものに、とられまくった。アタリはくるから、海底にカワハギらしきものがうようよしてるのが、なんとなくわかるんだよね。「いる‥‥!」なんて言いながら、餌だけとられてました。



船宿に戻ったら、お店のおばちゃんに「カワハギ釣れた?」と聞かれて、「1匹だけ釣れた」と答えたら、「あらあら。初心者にしては上手よ」と褒めてくれた。おばちゃん、気を遣ってくれてありがとう。

「女の子なのに、寒いの我慢して、よく頑張ったわね」とも言われた。

しかし、船宿に飾ってある50センチ級の魚拓のすごさを改めて実感した。す、すげぇ‥‥。釣りバカ日誌の浜ちゃんを思い出して、あぁ、こんな感じなのかなーって。

一緒に行った人の1人で、自称暑がりで、最近まで扇風機を使ってました〜って人がいたんだけど、当日びっくりするくらいの薄着で来ていた。大丈夫なのか?凍死しないのか?と心配していたんだけど、船から降りたら一言。
「冬の海の寒さをなめてました‥‥」

そりゃそうだ。



これで、十分、カワハギ鍋ができるね、と1人の人の家に行って、早速カワハギを調理。
メニューはナベと刺身なのだ。

釣ったカワハギ19匹を、刺身用(大きいの)と鍋用(小さいの)と分けるために全部、流しに並べたのだが、19匹が所狭しと並んでいるその姿はなんだかかわいかった。あ〜、カメラ持って行くんだった。

1人、魚を刺身にできる人がいたので、その人にカワハギのさばき方を教わって、私もカワハギの皮剥ぎに挑戦!さらに、5枚おろしにも挑戦。これで、もうカワハギを5枚におろすことができるよ!(すぐに忘れてそうだけど)

頭と、5枚のうちの1枚の背骨は鍋のダシ用に。内臓はさすがに捨てるけど、肝は丁寧に取り出して、肝醤油に。そして、身は鍋用ぶつ切りか、刺身用薄切りに。本当に、無駄がないんだよね。この時期が、一番肝が太ってておいしい、と言うとおり、大きいカワハギの肝は本当に立派だった。肝の取り方も習ったよ!

刺身はまじでうまかった。肝と醤油をからめた肝醤油につけて食べると絶品です。鍋もおいしかった!

私が釣った小さな鯛は、私に食べられたのでした。私に食べられて、鯛も成仏だね。しかし、この鯛、小さかったけどおいしかった。

手が超生臭くなったけど、カワハギ調理は楽しかった。しかし、指先がカワハギの皮にやられてボロボロに‥‥。おまけに、指先がぱっくり切れちゃったりしてた。(^^;



慣れない釣り竿をずっと抱えていたため、次の日、二の腕が筋肉痛になったのでした‥‥

しかし、釣りの楽しさを覚えてしまったので、今度は暖かい時に、薄着で釣ってみたいな。海に落ちてもいいくらいの格好で(嘘)。雨が降ってなければ冬でもいいかな。今度は完全防寒、完全防水で。
今度は、もっとたくさんカワハギ釣ってみたいなぁ〜


最後まで読んでくれてありがとう〜 (^^)/


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