自分の腸の中を見る!の巻
2001年5月15日


長いので、お暇な時にどうぞ。
下ネタなので、食事中の方、これから食事をされる方は
どうぞご遠慮ください。(_"_)




ここのところ、ずっとお腹の調子がおかしかった。朝起きた時や、モノを食べた時、お腹がすいた時に、お腹がモーレツに痛くなる。しかも食べた後にくだしたりと、結構辛い。

あまりにも痛いので、町医者に行ってみた。

母が通っている内科に行ったのであるが、症状を語る私に、先生は「大腸過敏じゃないか」との判断をくだした。
(注:人間は普通、胃が動くと一緒に腸も動くが、この腸の動きが普通よりも余計に動くため、痛く感じるのだとか。それを通称、大腸過敏と呼んでいるらしい。それから、大腸の一番高い位置というのは、ガスがたまりやすいのだそうだ。このガスのせいで、腸の一部が風船のように膨らむことがあるらしく、その場合も腸が痛くなるらしい。この痛さで、救急車で運ばれる人もいるらしい。一言メモ終わり)

ここの先生は、無愛想なんだけど、とっても正直な先生で、普通の(?)お医者さんのように、「大腸過敏だよ、大丈夫だいじょうぶ」というような言い方は一切しない。

「私たち内科の知識では、こういう症状の場合、大腸過敏という判断をくだす場合が多いです」
「腸の中を実際に見たわけではないので、あくまで推測です」

と、あくまで正直な回答。で、対処方法は??と聞く私に、先生は一言。

「ごろごろしてください」

へっ? 何もせずにごろごろしろってこと?? うほっ、と思ったら、「イモムシごろごろって知ってるでしょ。畳の上とかで横になって転がるやつ。あれですあれ。ごろごろすると腸の中の空気が分散されるので、痛さが軽減されますよ」とのこと。救急車で運ばれた人も、ごろごろするのだそうだ。なるほど‥‥

「心配なら、内視鏡で見てもらいますか?紹介状書きますよ。腸の中を直接見れば、腸の中を見てないより確信度が強いですからね。検査をして、何事もなければ安心度が増しますしね」
つくづく、正直な先生である。

ということで紹介状を書いてもらった。



で、後日、紹介状を持って、総合病院へ。内科の消化器科にて検査である。検診の際に、症状を話したら、あっさりと「内視鏡で見てみましょう。予約していってください」と言われた。ぅ?? 検査した方が確実だということなのか?

案の定(?)、予約はいっぱいだったので、この日は予約だけして帰ることに。



内視鏡で腸の中を見る、ということは→→→つまり、お尻から腸カメラを入れて、腸の中を直に見る、ということである。腸カメラ検査を受けたことがある人に、「検査の前には2リットルの下剤の入った水を飲まさせられたけど、とっても辛かった」とか「腸にカメラがあたると痛い」とかいう話を聞いたことがあったので、かなり不安が募る。安心は買いたいけど、辛いのや痛いのはイヤだなぁ‥‥。かえって、体調が悪くなったりしないのだろうか? 不安になってしまう。

予約をする際に、いろいろ決まりごとの説明をされた。腸カメラだけあって(?)、お約束ごとが沢山あるのである。

前日、19時までに夕食を済ませ、食後に水薬を100mlの水に溶かして飲む。で、1時間後の20時に、錠剤を飲む。両方とも、腸を空っぽにするための下剤とのこと。

夕食は、コンニャク、海藻類、茸類、トマトの皮、キュウイ、ニラは食べちゃだめ。お腹がゆるくなるものと、腸に残りやすいものはダメということなのか?? なんだか、よくわからない組み合わせだな。それから、夕方以降は、飲酒はだめ。21時以降はモノを一切食べちゃだめ。砂糖の入っていないお茶とかなら飲んでもいいよ、とのこと。喫煙も、検査が終わるまでは我慢してね、とのこと。

さらに、検査当日の朝は、吐き気止めを飲んでから来てくださいね、と言われた。吐き気止め??と思っていたら、2リットルの水の入ったミニポリタンクの写真を見せられ、「当日は、9時までにこちらに来ていただいて、2リットルの下剤の入った水を飲んでもらいます。下剤が入ってますからね、吐いちゃう方がいらっしゃるんです。そのための吐き気止めです」と説明された。ひぇぇぇ〜〜 写真のミニポリタンクが、水責めの拷問の水か何かのように、人間が飲んではいけないもののように感じた。吐き気止めを飲んでまで飲まなくちゃいけない、2リットルの水って一体何モノ!?? おそるべし。

この日は、下剤2種類と、吐き気止め(!)をもらって、帰った。



予約してから、2週間後のこの日(↑上記の日)が検査日。

前日の夕食は、検査日当日の下剤で少しでも苦しまないようにと思い、おかゆと梅干にしてみた。下剤1を飲んだのが21時。下剤2を飲んだのが22時になってしまった。下剤を飲んだので、夜中にお腹が痛くなって、トイレに通うのではないか、とかなり身構えていたのだが、とくにこれといった事もなく、朝を迎えた。

あ、吐き気止め飲まなくちゃ。‥‥。
水2リットルのことを考えただけで憂鬱である。ぎりぎりまで、「検査受けるのやめちゃおうかなぁ」と本気で悩んだくらいだ。

9時の集合時間に到着。まず、外科の受付に行く。すると、小部屋に通された。すると、小さな机の上に、どーーんと、2リットルの水(+下剤)の入ったミニポリタンクと、紙コップ、ノンシュガーの飴が3粒ずつ、それが3人分並んでいた。私が一番乗りだったのだが、ペットボトルに名前と年齢が書いてあったので、ちらっと、ほんとにちら〜っと見たら、あと2人は、65歳の男の人と、42歳の女の人だった。

そうこうしているうちに、残りの2人も到着。看護婦さんがやってきて
「これは下剤です。1時間から1.5時間かけてゆっくりと飲み干してください。飴は口直しに3粒まででしたら、舐めていただいても結構です。全部飲み終わったら、3階の内視鏡室に行って下さい。途中でトイレに通いたくなると思いますので、随時、通ってください」
とだけ言って、さっさと去っていった。‥‥。

椅子に座り、おそるおそる、フタをあける。下剤が入っているらしいが、無色透明。見た目は水のよう。紙コップに注ぐ。噂ではまずいらしいが‥‥。そっとそっと口に運ぶ。うげげげっっっ、思った以上にまずい!!! まずいー、もう1杯!と冗談も言えないくらい、まずい。なんていうか、塩水を飲んでいるようなのである。薄い海水。しかも、水はややまったり。口当たり、最悪。しかも、口の中に残るまずさ。ぐえぇ、これを2リットルも飲むのかぁ‥‥。水をひたすら飲まさせられる拷問をここでも思い出したりして。吐き気止めを飲まさせられたのも納得。3人揃って、水飲み競争(?)が始まる。

女の人は、とてもフレンドリーな人で、「これ、まずいですよねぇ」と私に話し掛けてきた。ふたりで、「塩水みたい」「これ、2リットルも飲めるかしら」と会話しつつ、たらたら飲んでいる間、65歳の男の人は初めてじゃないらしく、ごくごく、いや、ぐびぐび飲み始めた。20分経過。かなり精一杯飲んだつもりでいたのに、私と女の人は、やっと、500ml飲めたか飲めないかくらい。ミニポリタンクには、ご丁寧にメモリがついてるので、どれだけ飲んだかが一目瞭然。ふぅぅ‥‥。500mlしか飲めていない現実にくらっときながら、さらに紙コップに注ぐ。全然進まない‥‥。普通の水ならいいのに。ビールならどんなにいいか!!せめて、バナナ味とかココア味とか味つけてくれ。って、それじゃかえってまずいか。しかし、このペースじゃ、80分はかかっちゃうよ、とか計算してしまいさらに落ち込む。はぁ‥‥。しかーし、男の人は、すんごい勢いで飲みつづけている。間を空けずに飲み干しちゃあ、注いで、飲み干しちゃあ、注いでを繰り返している。もはや、残りわずかの模様。あっけにとられて見ていたら、とどまることを知らず、30分足らずで、全部綺麗に飲み切った。そして、「ふふふん、一番乗りだもんね〜」という態度で、黙ってさっさと部屋を出ていった。内視鏡室へと向かったらしい。しかし、おじさん、一度もトイレに通わなかったよね??これから通うのか?

そうこうしているうちに、私はおしっこに行きたくなってきた。水ばっか飲んでるんだもん、おしっこも行きたくなるよなぁ。でも、下剤だから、おしっこじゃだめなの!"み"が出ないと、"み"が! とにかく、おしっこに行ってこようと思って、「トイレに行ってきます」と告げ、トイレへと向かった。トイレに向かって、廊下をてけてけ歩いていると、ん?? お!?ってな感じで、私はいい感じに下剤が効いてきた。トイレから戻って、女の人に「歩くと、少し効いてきますよ」と教えると、「いいなぁ」と言われた。女の人は、相当な便秘らしく(本人談)、うんともすんとも言わないらしい。「検査の一貫で受けに来たんですか?」とか聞かれ、受けに来た理由やら、世間話をしているうちに、1時間半が経ち、やっとこさ2リットル飲めた。おつかれ。

そして、ついに内視鏡室へ。今度は、廊下のベンチに座って、トイレに通う。お尻から出てくるものが、水っぽくなり、浮遊物がなくなったらOK。自分で確認して、OKだと思ったら、そのまま流さずに看護婦さんを呼ぶ。で、確認してもらう。看護婦さんのOKが出れば、晴れて検査室へ入れる。しかし、内視鏡室の看護婦さん、毎日、これを確認してるかと思うと、すごいと思わずにはいられない。私だったら、絶対にイヤだぞ。看護婦さんは、慣れたもんで、まったく嫌がる素振りはなく、「あ、OKですね」とさらりと言う。すごい‥‥

一緒に内視鏡室まで来たのはいいけれど、全然もよおさない女の人は、あのまずい下剤を2リットル飲んだのが相当きつかったらしく、突然吐き気を訴え始めた。看護婦さんを呼んで来て欲しいと頼まれ、急いで呼んできた。ここでも、看護婦さんは慣れたもので、「大丈夫ですか?吐きそうですか?」と聞く。弱々しく頷く女の人を見て、すぐさま洗面器のようなものを持ってきた。「これに吐いてください。横になりますか?」と聞きながら、背中をさすっている。吐いてしまった女の人に向かって、「少しゆっくりしましょうね」と声をかけながら背中をさすっている。嘔吐物を見ても、へのへっちゃらという感じ。これも日常茶飯事なんだろうなぁ‥‥。ほんと、すごいと思わずにはいられない。ただただ感心する。吐き終わると、女の人はベッドへと運ばれて行った。

私はというと、あっさりとOKをもらい、「着替えてください」と言われた。あれ? 廊下のベンチに、30分で水を飲み切ったおじさんがまだいるじゃん。30分で飲み干しても、ここで抜かされちゃあ意味ないじゃん。と、わけのわからない勝ち誇りで、検査室の中へと入っていく。抜かされたのがくやしかったらしく、おじさんは、すかさず看護婦さんに「私のも見て下さい!」と言っていた。しかし、「私のも見て下さい!」って、モノがモノだけに変なセリフだな。

で、そのおじさんもOK。むむ、同時かぁ。で、カーテンで仕切られた場所で、全身着替える。貴金属類をすべてとって、上はガウン(って、綿100みたいな生地の薄いやつね)を羽織る。で、下は下着も全部とって、膝丈の半ズボンみたいなのをはく。これ、なんと、お尻が丸くあいているのである。いやん。でも、ガウンを羽織るので、普通にしていると、あいてるのは見えないんだけどね。おやじは、超あせって着替えているのが、カーテンで見えないのに、音で丸聞こえで、私よりも先に着替えて出て行った。貴金属ははずせって書いてあるのに、時計をしたまま検査室の椅子に座っていた。

で、着替え終わると、そのお尻の開いた、なんとも落ちつかない格好のまま、内視鏡室の待合コーナーで、待たされる。今、地震とかあったら最悪ってな感じ。なんでも、胃カメラの人の検査が先なのだそうで、腸カメラ検査はその後とのこと。待っている間、人間ドッグの一貫で受けに来ているらしい人、点滴をひっぱりながら検査を受けに来る人、車椅子に乗って看護婦さんに押されながら受けに来る人などなど、続々と、胃カメラ検査を受ける人がやって来る。1日でも、こんなに多くの人が受けてるのね‥‥。

それにしても、胃カメラ、めちゃめちゃつらそう‥‥ まず、胃の動きを止めるための麻酔らしき、白い液体を飲まされる。それから、看護婦さんにおもちゃの注射器みたいなもので、口の中に透明の液体を入れられる。こっちはノドの麻酔らしい。2分間、口の中に入れっぱなしにした後、飲み込む。どっちの液体もまずそう。待合コーナーでこの作業が行われているので、見てるだけでつらい。うぇぇぇ。そんなこんなで、せっかく調子よくOKをもらったにも関わらず、待合コーナーで待たされること1時間半。9時に来て、10時半に内視鏡室に移動して、看護婦さんにOKをもらったのが11時前。それから、着替えて、名前が呼ばれたのが1時前だった。ん〜、マンダム、じゃなくて、ん〜、待ち過ぎ。

たまたま、待っていた時に、一緒に受けにきていたおやじが、看護婦さんに「腸カメラ初めてじゃないですよね?」と聞かれていた。すると、おやじは、「前にも受けたんですけど、検査を受けた時に、血圧がさがっちゃって、パニック状態になっちゃって、検査中断したんです」と、答えていた。何なになにぃ〜??血圧が下がっただぁ??そんなに危険な検査なのかぁ??めちゃめちゃ心配になるじゃんかよぉ。「じゃあ、血圧をはかりながら、ゆっくりと検査していきましょうね」と言われていた。むむ。

しかも、他の検査も受けてきたらしいおばあちゃんが、私が待っている間にやってきて、先に検査室に入っていった。どうやら、腸カメラの検査が始まったらしい。会話だけがカーテンの向こうから聞こえてきた。<部屋の中は、全てがカーテンで仕切られているだけ
「あ、うんちの固まりが出てきましたね」
「空気とか便とか出そうだったら、出しちゃっていいですよ」
とか言われていて、ますます不安にさせてくれた。検査中に、ぷりって出ちゃったりするのかなぁ? 出産の時に、ぷりって出ちゃう話は聞いたことあるけど‥‥ いちお、検査前にトイレに行っておこうっと。と、再度、トイレに行く私。

不安な気持ちのまま、やっとこさ順番が来て、カーテンの中に入る。すると、ベッドの上にあおむけに寝させられた。準備をしているらしく、そのまましばらく待たされた。カーテンのむこうでは、まだ検査をしているらしいさっきのおばあちゃんが、先生に「●●さん、便秘気味でしょ。だって、腸が長いもん。すごく長いですよ。外国人みたいですよ」と、誉められてるんだか誉められてないんだか、よくわからないことを言われていた。おばあちゃんは「え、そうですか!?」と、なんとなく嬉しそう。外国人みたい、と言われたのが嬉しかったのかな?? そして、検査後、先生が「丸々全部見れたわけじゃありませんけど(←腸が長いからか?)、何事もないですよ」と言っていた。「本当に、本当ですか?」「大丈夫ですか?」と何度も何度も聞く、おばあちゃん。「大丈夫ですよ」と先生。「良かったぁ」と嬉しそうに帰っていった。<声の感じから勝手に判断

で、やっと先生が私のところにやってきた。先生、ひとりでやってるのかしらね。「血圧はかりまーす」。看護婦さんに、血圧をはかられた。98の58。私、低血圧なのよね。「点滴しまーす」。実は、生まれてこのかた、点滴するの初めて。採血とかの間でさえ、針がささったままなのが嫌いなのに、ずっと針がささったままなんで、イヤだよぉぉぉ。「ちょっとチクッてしますよ」と言われ、ほんとにチクッとした。痛いじゃん‥‥。しかも、太い針が腕にささったまま。チューブが、腕にテープで固定される。うぇぇ、気持ち悪いよぉ。

そうこうしているうちに、「麻酔しまーす」と言われた。注射器を2本用意する看護婦さんを見て、「また、注射するのぉ??」と焦る私をよそに、点滴のチューブへ、ちゅーっと注入しはじめた。あ、そっか、点滴してるから、それに入れればいいんじゃん。知らないことは恐ろしいことである。「ぼーっとしてきますからねぇ」と看護婦さんに言われて、ちょっとしたら、点滴の針が刺さってる腕のあたりが、じわじわとしびれはじめてきた。げげげげげーー!!まさに血管に沿って、しびれが広がっていく。ま、麻酔が、わ、私の血液を流れているぅぅぅぅ。と、しびれに驚いている間に、ぼーーーーっとしてきた。す、すごいぞ、麻酔‥‥。おそるべし、麻酔。こんなにすぐに、ぼーーっとするとは。検査後2時間くらいは自転車、車の運転はしちゃだめ、って説明が書いてあったんだけど、これのことだったのね。今日、チャリで来ちゃったよ‥‥。もう、腕に刺さってる点滴の針のことなんて、どーでもよくなっていた。

麻酔で、一切抵抗ができなくなっているところを、横を向かされ(それまであお向けだった)、先生が、ズボンの穴からお尻の穴が見えるようにする。「お尻に油塗りますからねー、冷たいですよー」と言われ、肛門に油のようなものを塗られた。でも、麻酔のせいか、思ったほど気持ち悪いと言う感覚はなかった。麻酔で抵抗ができなくなっているところに、さらに「カメラ入れますよー」と腸カメラ挿入!! うひょ!! 肛門が気持ち悪いが、腸は、麻酔が効いているせいか、思ったより何も感じない。でも、曲がり角に来ると、カメラが腸にあたるので、ちょっと痛い。うっ、とかいう顔をすると、すかさず「痛いですか?」と聞かれる。妊婦さんが、赤ちゃんにお腹を蹴られるのってこんな感じかしら?とか思いつつ、でもちょっと痛い。でも、自分のお腹の中で、カメラの大体の位置がわかるから、なんかおかしい。

左を向いた状態から始まって、ある程度入ったら、あおむけになって足を組んで、次に右を向いて、またあおむけになって、また左を向いて。重力に従ってカメラを進めるからなのか、体の向きを変えさせられた。右を向いたときにだけ、ちょうどモニターが見えた。うひょ!! モニターに映っているのは、まさしく私の腸!! うっすらと血管がすけて見えてて、綺麗なピンク色♪ なぁんだ、綺麗な腸じゃん!! ぜーんぜん遊んでないって感じだわ。 #失敬 (∵)ゞ

空気を送って、腸を膨らましながらカメラをすすめているようで、お腹がぷーっと膨れる。モニターの中の腸もぷーっと膨れる。さすが、下剤をあれだけ飲んだせいか、固形物はない。しかし、時々、水がたまっている。それを、歯医者さんのバキュームみたいなの(カメラの先に一緒についてるのか?)で吸い取って行く。モニターの中の腸は、水分を吸われ、みるみる綺麗になっていく! ちょっと感激。体の向きも変えて、どんどんカメラもすすめていって、あるところまでいったら、突然、ぱしゃぱしゃぱしゃ!と、写真を3、4枚撮られた。な、なぜに、写真を!? 何かポリープでもできていたのか?? そんな腸の中なんて恥ずかしい写真、ちゃんと私の所属事務所を通してから撮影してよねっっっ!!(なんのこっちゃ)。撮影後、また向きを変え、左をむいたら、「はい、もう終わりです」と言われ、あっと言う間に、カメラが抜かれた。うひょ! カメラを抜く時は早い象。

「はいっ、腸は問題ないですよ!」と先生が一言。「途中までしか見れなかった」とか「腸が長い」とかいう修飾語は一切なかった。最後(小腸との境)まで見れたってこと? 腸の長さは日本人的ってこと?? ま、無事ならいいや。

再度、血圧を測られる。上が122くらいにUPしていた。おやじは血圧下がったって言ってたけど、私は上がったぞ? 腸の中を見て興奮したせいか?? 点滴の針を抜かれ、看護婦さんに「(麻酔とかのせいで)気持ち悪いようでしたらまだ寝てていいですよ。大丈夫なら着替えてね」と言われた。ぼーーーーっとする。麻酔、すごすぎ。

あおむけになったまま、ふと横を見ると、看護婦さんが内視鏡を片付けていた。じぃっと見ると、「これが入ってたのよ。1メートルくらい入ったわよ」と教えてくれた。むむ、1メートルも入っていたのか、おそるべし!(腸カメラには長さのメモリがついている)。 カメラの直径は1、2センチといったところだろうか。こんなのが入ってたのか。たしかに麻酔なしじゃつらいな。検査後は、検査直後から、何を飲食してもOKとのこと(胃カメラは、検査後、1時間は飲食禁止だそうな)。はい、おつかれさま〜

最後に、「お腹がはると思うので、はらばいになるか、右を下にして寝るかして、排ガスしてください」と言われた。検査の時に腸に送った空気が残るからか? 私もかなりお腹がはった。ぼーっとしてたけど、チャリで帰った(無事に家に着いた)。でも、家に着いたら、途端にボーっとしてきたので、すぐに横になった。寝ながらごろごろして排ガスをしてみた。ぶっ、ぶっ、とガス抜きしている私を見て、みずきまま曰く、「盲腸の手術の後みたいね」。でも、腸の中は"み"がないので、ガスは臭くないのだ。

本日の検査代、3920円なり。安くない? これで、腸が綺麗になって、しかも、自分の腸の中を見れるならちょっといいと思わない? でも、下剤2リットルはつらいよー。検査後は、かなりお腹もはるし。麻酔もぼーっとするしね。

とゆーわけで、腸の中は何事もなし。大腸過敏でしょう、ということで検査は終了したのでした。

おしまい。



#後日談:
腸自体は問題なし、ということがわかり、とても安心なのであるが、大腸過敏(?)なのには一向に変わりがない。なので、今日も腸は痛い。うぅぅ‥‥。しょうがない、ごろごろすっか。



おまけ:腸の写真の代わりといったらなんですが、どうぞ‥‥


舐めたら水に負けるような気がして、1粒も舐めなかった3粒の飴たち。
腸の写真はもらえなかったし、見せてもくれなかった。
研究材料に使われたらどうしよぉぉぉ〜
それより、写真集とかに、高額で売られたらどうしよう!! #売らねーって



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