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| No.975 |
| 題名 お盆の焚き火 |
| 書込日 07-08-09 |
| お盆の焚き火 家々の門口に赤々と燃えるお盆の迎え火。麦わらをくべるたびに、パチパチと乾いた音を立てて火の粉が舞い上がる。赤らんだ子どもらの顔が回りを取り囲む。 宿場街だった私の田舎は町並みが細長く延びていた。薄暗くなると、だれが号令するわけでもないのに一斉に迎え火が焚かれた。道の両側には天を焦がすほどの、二本の火の帯ができた。 (いま思うと長く延びた火の帯は、美濃街道を息急き切って賤ケ嶽に引き返す、秀吉が見たであろう松明の行列とそっくりだったのではないか、と思う)。 火が消えると子どもらは花火に興じた。パチパチ、シューシューと火花を出すものや、ポーッポーッと飛ぶ連発の花火だった。ロケット花火などという派手なものはない。それでも楽しかった。 翌朝、家々の門口に黒々とした燃えかすの山があった。 お盆の焚き火は14日、そして15日の送り火と続いた。 (2007-08-14) |