見たまま作文 

  No.951
  題名 窓に異様な光
  書込日 07-07-08
窓に異様な光

 病院のビルの一階から地下に下りる階段でのこと。踊り場の壁面のガラス窓の中央に、異様な色の光の模様が見えた。太陽光をプリズムに通したような色の光だ。「ウワ〜ッ!、スゴ〜イ」。階段を上がったり下りし一番輝いて見える所でカメラに写し取った。

 こんな光景を見るのははじめて。太陽の光がどこをどのように通ってこの窓を照らしているのだろう。いま午後2時、それにしては色の光の角度が低い? この窓に映っているのは、ほんの一瞬のはず。その一瞬に出遭った。ガラスに凹凸がほどよくあるのも、色の光をきれいに見せている。色の光が重なるように二本見えるのもおもしろい。

 病院ではたらいている人や来客が、階段の真ん中に立っている私の横を何人も通りすぎた。だが、だれひとり窓に映っているドラマに気づかない。それとも、気づいていても関心を持たないのかも知れない。外来者が勝手にビル内で写真を写しているのだから、病院の人は気にしてもいいと思うのだが・・・・・・。この光景を見慣れているわけでもあるまいに。

 異様な色の光をずっと見ていたい。どのような軌跡を描くのだろうか。外に出て、太陽光を反射している正体を見届けたい。プリズムの正体はなんだろう。だが、予約の時間が迫っていた。

 帰り、階段の窓になにも映っていなかった。
(2007-07-06)