見たまま作文 

  No.950
  題名 夢の地下農場を見る
  書込日 07-06-27
夢の地下農場を見る

 空想科学小説の“地下農場”が現実のものとなった。それを見る機会がやってきた。期待に胸を膨らませて東京大手町に出かけると・・・。

 エトランスに立つと、くもりガラスを背に朝顔がきれいに蔓を伸ばして咲いているのが目に入った。ポトスが垂れ下がっているのも絵になっている。地下農場をイメージさせる演出に感心しながら、お目当ての稲作農場に向かう。

 「オ〜ッ!、けっこう広いじゃないか」。田んぼは棚田風に区切られ、そろそろ穂が出そうな稲が並んでいる。

 しゃがんでひとつの株の稲の数えると、ざっと20本ある。ひと株あたり3本植えたというから7〜8倍に分けつしている。まあまあだ。水面には藻が広がっている。地上の田んぼよりやや多い。ちゃんと藻が生えているのに興味をそそられる。米は八十八手間かかるというが、ここでは57手間だという。説明員の当意即妙の答なので当てにはならないが。所々の葉っぱに赤い斑点が付いていた。地下農場でも病気があるようだ。
 稲作栽培エリアから出た所に、刈り取った稲が稲架がけ(はざがけ)に干してあった。手にとって見ると、一本の穂にざっと7〜80粒、粒の膨らみも少ないようだ。

 地下農場に過大な期待を抱いていたようだ。やはり、稲作作りは地上のようにはいかないようだ。それに稲を吹き抜ける風がない。高く青い空がない。あまりにも作られた世界だ。そのせいだろうか、物足りなさを感じた。

 最後の所で、狭いビオトープに卵を抱えたメダカが泳いでいるのを見つけ、顔が和んだ。
 ◎棚田は二辺にガラスが張ってあるため実際よりはるかに広く見えています。
 ◎地下農場は人材派遣会社パソナの新しい就農支援プロジェクトです。農業の活性化、雇用創出を目的にしています。
                    (2007-06-27)