見たまま作文 

  No.931
  題名 ママチャリのミステリー
  書込日 07-05-10
ママチャリのミステリー

 ある日、町内の共同ゴミ集積所の横にママチャリが捨てられていた。だれかが無断で乗ってきて捨てていったのだろう。よくあることだ。自転車の前についているカゴには通行人が投げ込んだようなゴミが少し入っていた。

 数日後、自転車はゴミ集積所の真ん中に移動されていた。ゴミ収集車に「持っていってくれ」とでも言いたげに。だが、これではみんながゴミを出すのにじゃまだ。案の定、早くゴミを出した人が、自転車を前の所に移動させていた。

 ところが翌朝、自転車はゴミ集積所の真ん中に移動されていた。いったい、だれが・・・・・・? ここのゴミ集積所にゴミを出す人ではあるまい。また、早くゴミを出した人が、自転車を前の所に移動させていた。

 ところが翌朝、自転車はゴミ集積所の真ん中に移動されていた。また、早くゴミを出した人が、自転車を前の所に移動させていた。
自転車の移動しあいが数日つづいた。自転車が、そばにある駐車場の車の出し入れにじゃまになるのだろうか。ゴミ収集車に「持っていってくれ」と叫んでいるのだろうか。それとも、だれかのイヤミなのだろうか。

 数日後、ゴミを出しにいくと自転車が消えていた。ところが、その日の夕方、自転車が戻っていた。それもゴミ集積所の真ん中に。子どもが持って帰ったのに親に叱られた戻したのかと思った。

 翌日、また自転車が消えていた。そして夕方、また戻っていた。
 どうなっているんだ!? ママチャリは。
(2007-05-10)